One Tap Buyがまるごと米国株を開始。いちいち銘柄を選ばなくていいから手軽さは増すね

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スマホから米国株式に投資できるアプリOne Tap Buyが売買対象にS&P500のETFを追加し、One Tap Buyでも米国株式のインデックス投資ができるようにアップデートされた。

スマホ証券で知られるOne Tap Buyでは、今まで米国株式はfacebookやGoogle等の個別銘柄しか投資が出来なかったものの、今回のETFの登場で売買時にいちいち銘柄を選ぶ煩雑さは無くなった。

加えて、One Tap Buyはビギナー向けのサービスで、実際のユーザー層も投資をやったことが無い人が多い。米国株の情報取得方法・手段が限られるビギナー投資家にとっては、外国の個別銘柄を選ぶ難度は高い。

今回の改良により、初心者が更に投資をやりやすくなったと思われる。実際に今回新たに追加となったサービス・投資可能銘柄を確認してみよう。

追加となった銘柄はS&P500+3倍ブル・ベア型ETF

まず、今回のアップデートでは、「まるごと米国株」と銘打って、3つのタイプのETFが購入の対象に追加された。各銘柄の詳細は以下の通り。

  1. SPDR S&P500 ETF(SPY)・・・ S&P500に連動
  2. DIREXION S&P500 3X(SPXL) ・・・S&P500の3倍の動きで連動
  3. DIREXION S&P500 -3X(SPXS)・・・S&P500の-3倍の動きで連動

米株投資の代表格ETFのSPY及びDiexion investmentsの提供するx3のブル及びベア型ETFが追加された。スマホの画面では、個別株同様に好みのETFを選べばすぐに売買可能だ。

レバ・インバースETFも追加されており、短期的な動きを狙う人にも対応している。

ちなみに、One Tap Buyでは日本株のまるごと投資も提供しており、取り扱い銘柄は以下の3種類。

  1. 日経225投信(1321)・・・ 日経平均株価に連動
  2. 日経レバETF(1570) ・・・S&P500の2倍の動きで連動
  3. 日経インバETF(1571)・・・S&P500の-1倍の動きで連動

日本の銘柄は2倍型と-1倍のインバース型の取り扱いなので、米国株式のまるごと投資は相対的によりリスクの高いラインナップとなっている。

レバ・インバースETFが好まれるのは分かるが、短期売買を助長する追加銘柄はやや疑問

私はOne Tap Buyのスマホという媒体を通じて投資をより身近にしようとする試みは応援しており、同社の動きは継続的に注目している。

私自身資産運用に関わる仕事を選択するまでは、投資=リスク、怖いものと認識しており、投資を正しく理解するまでは会社で入らされたDCも元本保障型商品で運用していた。関係者の方にヒアリングすると、やはりもっとも日本人に最も多く選ばれている商品は現状こういった元本保障型だとか。

One Tap Buyを介せば手軽に小額から投資できるので、まずは小額から投資デビューをしたい人には最適だろう。特に今回のように1銘柄で分散投資ができるまるごと投資を導入したのは評価できる。

ただ、唯一解せないのは、同社は米国株の長期投資を謳う一方で、こうしたETFのラインナップにおいて、3倍にもなるレバ型・インバース型を追加して短期的な売買を助長する対応だ。

確かに、スマホと短期売買は相性が良い。例えば、ニュースアプリで何か材料を見つけたら、アプリを切り替えてすぐに売買することができる。ただし、レバレッジETF・インバース型ETFは、そもそもリスクの高い商品だ。3倍ものなので、大きく値上がりする可能性もあれば、逆に大損する可能性もある。

信用取引とは異なるので、投資家のリスクは投資元本に限定されているとはいえ、リスク管理も十分に身についていないビギナー向けに提供するのは正直どうかと思う。

One Tap Buyには投資マンガの充実など、引き続き投資の裾野を広げて欲しいね

なお、Ona Tap Buyの特徴の1つに投資に関するマンガの提供など、投資に関する小難しいことをできるだけ分かりやすくして、ユーザーを教育する努力はしている。アプリをダウンロードすれば、誰でも読ことができる。

米国有名企業の起業物語が読める

ETFに関するマンガの一部

まるごと投資のレバレッジ型やインバース型についても、短期的な売買に利用することを推奨している。長期投資には向かない手法だしね。

こういった同社の投資を身近にしようとする姿勢は引き続き応援していきたいが、例えば、ビギナー向けの証券会社として過度にリスクの高い商品は扱わない等、もう少し事業の方向性に一貫性があってもよいのかもしれない

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