2017年12月18日、くりっく株365が「ごみ」になる。そして、私はポジションを閉じた

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私の米国株投資の調子が良い。先日、トランプ大統領肝いりの米税制改革案が上院を通過した。

 米上院、税制改革法案を可決-30年ぶりの大幅改革に向けた節目に

米上院本会議は2日、税制改革法案を可決した。トランプ大統領と共和党にとって政策上の勝利となる約30年ぶりの大幅な税制改革の実現に向け前進した。採決結果は賛成51、反対49。異議を唱えていた議員への説得の結果、共和党で反対したのは連邦財政赤字への影響を巡り懸念を示していたコーカー議員(テネシー州)だけだった。トランプ大統領は年内の税制改革法案への署名を約束している。

  今後は両院協議会で先月通過した下院案との調整が必要となり、週明け4日に始まる可能性がある。上下両院がそれぞれ可決した法案には共通する部分もあるが、上院を中心に支持獲得のため入れられた個別の条項を巡る協議は長期化や難航する公算がある。
(出所)Bloomberg

法案成立までにはまだ時間を要するが、大幅な減税が実現する確度は日に日に高まっており、市場は減税による企業収益の上昇を織り込み始めている。

UBS証券のアナリストの試算によれば、法人税が20%に引き下げられるとS&P500企業の収益を9.5%押し上げるという。私の保有している米株ポジションも増益を見込む動きから、プラス幅は増加傾向にある。

米株インデックス投資のポジションも利益マシマシ

ちなみに、私の米国株式投資は、基本的にはインデックス投資となっている。投資信託やETF、くりっく株365(CFD)を用いて米株上昇の平均的な値上がりを享受しているが、おすすめはくりっく株365だ。

くりっく株365での投資は想定元本ベースでは、最も投資金額が大きかったが、低コストでレバレッジも可能なので、投資元本の割にはそれなりのポジションを保有していた。

詳しくは下記に詳述しているが、海外株式CFDにもかかわらず、利払いは円金利のため保有コストはほぼ0。しかも、ロングポジションは配当も貰えるため、個人的におすすめのインデックス投資の形態だった。

現時点で最も低コストで米国株式にインデックス投資できる方法・銘柄とは何だろうか?
投資の神様であるウォーレン・バフェットは、妻への遺言に自分の死後は現金の10%を政府短期債に、残りをS&P500のインデックスフ...

知らなかったくりっく株365の仕様変更

しかし、そんな中、私は2017年12月に控えるくりっく株365の仕様変更を知らなかった。主な仕様変更とは以下の通り。

■海外株価指数のくりっく株365に適用される仕様変更

変更前:保有ポジションの金利の受け払い適用される金利 → 円金利

変更後:保有ポジションの金利の受け払い適用される金利 → 各指数の外貨金利

くりっく株365はCFD、つまり証拠金取引のため、ポジションの保有にはFX同様に金利の受け払いが生じる。これまで、この調整に適用される金利は、海外指数においても円金利が適用されていた。

そのため、外国株式指数を対象としたポジションをレバレッジをかけて保有しても、非常に低い円金利が適用されるため、支払いは0。これまでの実績は以下の通り。

金利の支払いがないため、長期保有も気にならなかった

一方、配当は海外ETF同様に受取が可能であったため、非常に低コストで大きい金額のインデックス投資が可能であった。

なお、裏ではカバー取引を行うマーケットメイカーがこの金利差を被っていたため、提示プライスに相応のコストが上乗せされていた。

但し、一度買付してしまえばスプレッドが開かない限り、プライシングの乖離はさほど問題なかった。

そしてゴミと化すくりっく株365。さようなら・・・

しかし、2017年12月18日以降は適用金利が外貨金利、つまりダウを対象とした取引の場合、米ドル金利が適用されるため、保有に伴う支払い金利は非常に高くなる。

仕様変更が発表された11月20日時点における試算によると、以下の通り。ダウ平均の保有は一日102円だ。

1日あたり適用金利

金利固定でも1年あたり37,230円になる。12月分はまだ確定していないが、今年度分のダウのCFD1枚当たりの配当相当額をざっくり50,000円とすると、差し引き12,770円と1年間のインカム収益は4分の1に低減する。

証拠金取引なので、証拠金残高に対する利回りで見てみると、証拠金50万円で利回り2.55%、100万円入れると1.28%となる。1ポジション50万円の預入なら、一見そこまで悪くは見えない。

ただし、足元は好景気が続いている。今後の見通しとして、来年度もFRBはそれなりに米国の政策金利引き上げていくことを考えると、更に利回りは悪化する見通しだ。

こうした前提に立つと、配当による複利効果があまり期待できなくなるため、くりっく株365のダウ平均CFDの長期保有はあまりおススメできない。ほぼキャピタルリターンしか享受出来なくなるためだ。

資金効率は悪くなるが、長い目で見たら高配当株式の現物を保有した方が良いと考え、私はポジションを閉じてしまった。せっかく良い投資スキームだったのだが、非常に残念だ。

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コメント

  1. まんが道 より:

    くりっく株365の勉強開始をするのはやめて、日経225miniの勉強開始をした方が良いでしょうか?わたしは投資の超初心者ですが、周囲に日経225miniを開始して順調に利益を出している人がいます。年金生活者の人ですが、専業でデイトレーダーのように毎日pcで稼いでいます。私の場合は超初心者ですので、最初の1年位は勉強とデモトレードをしてみようかと思います。