学生時代に就職活動していた時に就職雑誌を見ていると、しばしば見かけたこの言葉。
「体育会系は、組織が好むので就職活動に有利」
勿論会社組織では文化系で幹部クラスになる人も多いです。
しかし、色々な雑誌や書籍などではしばしば上記の言葉が掲載され、この記事を読む人の中でも特に保守的な会社組織の社会人の方なら特にこの点の認識に相違はないと思われます。
学生時代は「体育会系?運動ばっかりで勉強はてんでだめなんでしょ?ソルジャー採用だね」なんて文化系の人はうそぶくのですが、とんでもない。
特に「高学歴体育会系は最強」
大人になった文化系の私は最近やっと分かり始めました。遅いですけど。
なぜ、彼らは上司に好まれ、そして出生していくのか。そのポイントは何なんでしょう?
組織活動第一。自己犠牲精神で頼むよ
体育会系出身者は部活動等組織での活動経験が長く、組織の中で活動することに比較的慣れています。
そのため、組織のためであれば、自己を犠牲することにも反感を抱くことが少ないのかもしれません。
逆に私のようなnot体育会系出身者の多くは、組織のために自己の時間が犠牲になることに反発する方が多いのではないでしょうか?例えば以下のようなケース。
- 休日出勤して仕事をこなす
- 終業後に上司の飲みに付き合う
- 休みを組織の都合を考えて取る
本来、こういったことは理想は従業員の用事や希望が優先されるべきですよね。
私の場合でも、あぁ、貴重な息子と遊ぶ時間がなくなるなー。
この時間を別の作業すれば、時給〇○円なのになぁ。
おい管理職しっかりマネジメントしろ!
なんて思うことはしばしば。
でも、組織からすると一々上のように反発されたり、表情に出ていたら部下として使いづらい。一方、多少仕事に粗が目立っても、組織を考え動く人間の方が会社として機能しやすい。
例えば、大きなプロジェクトを進める時。規模が大きいほど様々な事務作業や資料作成、関連所管との調整があり、猛烈に忙しい。
特にこういった時には、こういう仕事を組織優先で身を粉にして雑務を延々とする人間は重宝されます。だって誰も自分の仕事に手一杯で、やりたがらないですもんね。
体育系の人はこういった仕事に頻繁に呼ばれ、上司や部長にその働きが頻繁に目につく結果、出世しやすくなるのですかね。
自分の意見は要らない。上司の命令は絶対
出世して重要なポジションに着くほど、高度な判断を求められるため、100%YESマンは出世できるとは言いません。
但し、いつどんなポジションになろうとも、自分の意見よりも上を見て、上の意を組んだ仕事ができる人間は強い。これは絶対の真理ですね。
最近は多様性や人の個性を尊重する文化が当たり前になり、自己の意見や考えを表現することが以前と比べると許容されるようになりました。そういった事を当然と思う若い人も増えつつあります。
しかし、上司も人間ですから、部下の考えは尊重しつつも、自分の作りたい資料をアウトプットし、自分のやりたいことを手足となって確実に叶えてくれるようなパフォーマンスの高く、従順な人間は評価します。それをすることで、自分自身の出世も近づくからです。
大抵の上司は自分の意見が100%正しいと思い仕事を部下に振りますから、そこによっぽどの穴がない限り、目下の人間からの指摘はやっぱりイラッとくるものです。
体育会は非常に縦社会の傾向が強く、どんなに理不尽であろうとも先輩の意見は絶対です。
体育会系出身者そのことをよく心得ていますので、よっぽど上司の考えや指示に間違いがない限り、素直に従うことに抵抗がありません。
それが上司評価に繋がります。こうして体育会系出身の幹部がまた一人、また一人と出来上がっていくのですね。
精神耐性があり、体力ある奴大歓迎
新しいことをしようとすると、通常の業務に加えて、付加的に調査や資料作成を行わなければならないため、めちゃくちゃ忙しくなります。
例えデスクワークでも、長時間資料作成で画面を見続けると目が疲れますし、残業が重なり睡眠不足になるとイライラして仕事の質も下がります。
体育会系出身者は単純に体を動かすことを長年続けていたため、単純に体力があります。これが年を取るほどパフォーマンスの差になる。そのため、こうした業務の圧迫も乗り切り、仕事のパフォーマンスも高い状態を維持できます。
また、学生の体育会は小さいながらも強い上下社会で、団体独自の理不尽な文化も多いです。先輩の命令は絶対。玉磨き、掃除など先輩に変わってやるのが当然ですよね。体育会系出身者はそうした理不尽を乗り越えてきている。
社会人になると、実はもっと理不尽なことだらけ。例えば、仕事では、山ほど仕事を抱えてもどんどん仕事を振ってくる上司。飲み会では一発芸やお酌、飲み会での注文取り等々。
not体育会系の人だと、
- なんで勉強頑張って良い大学出たのにこんなことしなければいけないんだ
- 明らかに間違っているのになんでこんなことするのか
- 上司のせいなのに、なんで私が怒られるのか
常になぜが思い浮かぶ。やることなすことに疑問を抱き、反発し、ぶつかり、病む。こういうパターン案外あります。
どんなに良い部署でも理不尽なことは必ずあるもの。組織としては、業務継続性を保つためにも、やはりこういうことに慣れた人が欲しいのでしょうね。
考えてみたけど、自分が上司でもこういう人間が部下なら使いやすい
周囲で出世している体育会系人を見渡してみたらこんなんでした。
自分が上司の立場になってみたら、(ある程度仕事ができる前提ですが、)確かにこういう小回りがきき、指示に素直に従い、簡単には潰れない。そんな部下いたら良いですよね。
逆に自分が出世するためには、こういう風になれば良いのですね。
- どんな命令にも従い、自己犠牲の精神を築く!
- 嫌なことが合っても我慢我慢!
- 体力つけるために、トレーニングも欠かさずね!
あ、・・・無理ですね。つい言い返しちゃうもの☆
( ゚Д゚) 終