雑誌の読み放題サービスの中で古くからあったものの、あまりメジャーではないサービスの1つにソフトバンクが提供する「ブック放題」がある。
通信の三大キャリアはドコモではdマガジン、auではブックパスとそれなりに力を入れて広告等を打っており、それなりに普及している。しかし、ソフトバンクのブック放題だけは、あまり広告や宣伝は行われておらず、ラインナップもそれなりであった。
しかし、最近になって同じソフトバンク系のYahoo!ブックストア読み放題がクローズすることになり、読み放題サービスがブック放題に統合され、ラインナップが大幅に強化された。
さらに、これまでソフトバンクユーザーに限定されていたブック放題がYahoo!IDさえ保有していれば誰でも読めるようになり、ソフトバンクを使用したことがない私でも使い勝手等を確認できるようになった。
そこで読み放題サービスの選択肢としてどれくらい”アリ”なのか、昔からあるサービスだが実際に契約して試してみた。
Contents
ブック放題のサービス概要
| サービス名称 | ブック放題 |
| 提供会社 | ソフトバンク |
| 利用料金 | 500円/月 |
| ラインナップ概要 | 雑誌:170誌以上、漫画:20,000冊以上、るるぶ:100冊以上 |
| 利用ユーザー条件 | ソフトバンクユーザーもしくはYahooID保持者 |
| 専用アプリ | あり |
| 最大同時利用可能台数 | 5台 |
| 対応端末 | スマホ、タブレット、PC |
| オフライン利用 | 可能 |
ブック放題は冒頭でも言及したが、大手通信キャリアの1つであるソフトバンクが月額500円で提供する読み放題サービス。
ソフトバンクの系列サービスはブック放題、Yahoo!ブックストア読み放題、ビューンの3つあったが、Yahoo!ブックストア読み放題の収束により現在はブック放題とビューンの2つのみとなっている。
対応ラインナップは雑誌と漫画の他、るるぶ等のムック(特定テーマの単発刊行物)を取り扱う。以前は雑誌以外のラインナップは貧弱であったが、Yahoo!ブックスストアの収束で以前確認した時よりも漫画等が大幅に増加している。
閲覧は専用アプリで読み、最大5台まで同時接続可能となっている。そのため、1台契約すれば家族みんなで楽しむことが可能だ。
なお、足元では10社以上が読み放題サービスを提供しており、今更半端なメリットがあっても敢えて契約使用とは思わないだろう。先にブック放題を契約するメリットを挙げて置くと、特に以下の3点だ。
- 20,000冊もの漫画が読めるブック放題
- 旅行好きには嬉しい100冊のるるぶシリーズ
- 他の人が読んでいる書籍を見ることができる本棚シェア機能
それぞれについて簡単に確認していこう。
20,000冊もの漫画が読めるブック放題
まず、雑誌の読み放題があり、漫画まで読めるサービスは現状ブック放題の他に、auのブックパス、AmazonのKindle Unlimited、同じ系列のビューン等がある。
そのうち、雑誌のラインナップが一定以上あり、追加料金なしで漫画も十分に読めるのはauのブックパスとKindle Unlimitedの2つ。auのブックパスと比較すると、雑誌の取扱数や電子書籍、漫画等のラインナップはブックパスに軍配が上がるが、ブックパスはauユーザーしか利用できない。
また、Kindle Unlimitedは主要な雑誌にはあまり対応しておらず、かなり色んな書籍が読める分料金もソフトバンクと比べると倍近い。そのため、手頃な価格で雑誌と漫画を楽しみたい場合は、選択肢に入れても問題ないだろう。
旅行好きには嬉しい100冊のるるぶシリーズ
国内・海外問わずに旅行に行く時、現地のおすすめスポットやツアー等を確認するためにるるぶやまっぷる、地球の歩き方等のガイドブックを買う人は多いだろう。かく言う私も効率的に旅程を決めたいため、都度購入している。
ブック放題では上記のうちJTBの発行する「るるぶシリーズ」を100冊も収録している。

100冊の内訳には、国内全県版+温泉地版+子供とお出かけ版+海外主要都市版が含まれている。これだけあれば、大抵の旅行先はカバー可能だ。
特に旅の手荷物が少ない方が良いが、ブック放題を契約することでモバイルにガイドブックを入れられるなら移動も楽になる。
なお、こうしたるるぶシリーズを同様に提供している主なサービスはオプティムのタブホとビューンしかないため、旅行好きな人は積極的に選択肢に入れても良いだろう。
他の人が読んでいる書籍を見ることができる本棚シェア機能
面白い雑誌や書籍を探す方法として、ランキングを確認するのは最も効率の良い方法だ。
しかし、雑誌や漫画のランキングは、大抵の場合多くの人にとって当たり障りのない週刊誌やメジャーな漫画が上位にあり、いわゆる掘り出しものを見つけづらい。

ブック放題では本棚(よく読む書籍やお気に入り)を公開設定にしている人の読んでいる雑誌や漫画を閲覧することができる。
例えば、自分と同年代の人や似た職業の人が何を読んでいるのかチェックすることで、効率的に面白い雑誌や漫画を探すことができる。読み放題サービスの醍醐味とは、普段買ってまで読まないような書籍が手軽に読めることだ。
そういった観点では、ブック放題の本棚シェア機能は非常にユニーク。競合他社にもこの機能はない。
同系列のビューンとの違いは?
冒頭で言及したソフトバンク系の読み放題サービスにはビューンとブック放題がある。
両サービスは運営会社が同じため、非常に特徴やラインナップが似通っている。これらのサービスの違いを明確化すると以下の通りだ。
| 比較項目 | ブック放題 | ビューン |
| 月額料金 | 500円/月 | 480円/月 |
| 雑誌のラインナップ | 170誌 | 240誌 |
| 漫画のラインナップ | 20,000冊 | 5,000作品 |
| るるぶシリーズ | 読める | 読める |
| データの自動ダウンロード | 非対応 | 対応 |
| 全部読み | 対応(softbankのみ) | 対応 |
月額料金では、ブック放題が500円とワンコインな一方で、ビューンは480円と20円ほど安い。また、雑誌のラインナップについても、ビューンの方が数がかなり多い。
ただし、ビューンでは480円では漫画は読めず、追加で同額払う必要がある。また、アプリも別に提供されている。ブック放題では追加料金不要で20,000冊読めることが大きな違いとなる。
すなわち、スマホで漫画を少しでも読む可能性がある場合は、ブック放題を契約する方がコスパは高いだろう。
次に機能面だが、オフラインで書籍を読むには事前に雑誌及び漫画のデータをアプリにダウンロードしておく必要があるが、ビューンでは新刊が収録されたタイミングで自動的にダウンロードする設定にできる。
しかし、ブック放題では都度自分でダウンロードしなければならない。これは定期的に読む雑誌がある場合には面倒な作業だ。
また、雑誌の読み放題サービスは、一般的には紙の雑誌と同じように全てのページを閲覧することはできず、凡そ紙のページのうち50%~80%と一部だけ読めるパターンが多い。
気になる特集などがあれば紙版の雑誌を購入することになるが、両サービスとも別途追加で支払うことで全部読めるようになる「全部読み」サービスを提供している。
ただ、この「全部読み」はビューンは全ての会員が適用できるが、ブック放題ではソフトバンク会員に限定されていることに注意。なお、これに対応しているのは以下の雑誌のみなので、それほど全部読みに関心がないならこの項目は無視して良い。
- 週刊エコノミスト(毎日新聞出版)
- 週刊東洋経済(東洋経済新報社)
- dancyu(プレジデント社)
- オレンジページ(オレンジページ)
- 家庭画報(世界文化社)
- レタスクラブ(KADOKAWA)
- DIME(小学館)
- プレジデントWoman(プレジデント社)
- NAVI CARS(ボイスパブリケーション)
- ガルヴィ(実業之日本社)
- プレジデントFamily(プレジデント社)
ブック放題の取扱ラインナップ
雑誌の読み放題サービスを選ぶときに最も重要な項目の1つは、取り扱い雑誌のラインナップだろう。
ここでは、ブック放題で読めるラインナップを全て記載するので、サービス選びの参考にしてほしい。※なお、記載順は提供会社の掲載順で、特定基準で並んでいるわけではない。
| ジャンル | 雑誌名 |
| 総合・ビジネス | AERA |
| 日刊早読み経済 | |
| 週刊ポスト | |
| 週プレ | |
| 週刊現代 | |
| 週刊東洋経済 | |
| 週刊ダイヤモンド | |
| エコノミスト | |
| Vote18 ニュースざっくり1週間 | |
| COURRiER Japon | |
| 女性セブン | |
| Hot – Dog PRESS | |
| 女性自身 | |
| FRIDAY | |
| 週刊アサヒ芸能 | |
| ニューズウィーク日本版 | |
| サンデー毎日 | |
| 日経ビジネスアソシエ | |
| FRASH | |
| 日経ウーマン | |
| PRESIDENT | |
| ダイヤモンドZAi | |
| ジュニアエラ | |
| サイゾー | |
| 10万円から稼ぐ!株マニュアル | |
| 月刊ニュースがわかる | |
| 日経マネー | |
| プレジデントWoman | |
| WIRED | |
| SAPIO | |
| 趣味 | 週刊Gallop |
| GoodsPress | |
| dancyu | |
| 馬サブロー | |
| SURFTRIP JOURNAL | |
| 将棋世界 | |
| 家電批評 | |
| 週刊ビジュアル江戸百藩 | |
| ぴあMovie Special | |
| Pen | |
| Bike JIN | |
| iPhone8 入門 | |
| LDK | |
| Mac Fan | |
| 珈琲時間 | |
| CARトップ | |
| ル・ボラン | |
| 日経エンタテイメント | |
| 日経トレンディ | |
| Get Navi | |
| 大人のためのLINE講座 | |
| パチスロ必勝本 | |
| +DESIGNING | |
| パチンコオリジナル必勝法 | |
| CAPA | |
| デジキャパ! | |
| MONOQLO | |
| Web Designing | |
| HiVi | |
| DIME | |
| BiCYCLE CLUB | |
| 日経PC21 | |
| VIBES | |
| PASH! | |
| flick!digital | |
| ムー | |
| ワイン王国 | |
| BMW COMPLETE | |
| NAVI CARS | |
| ジムニー天国 | |
| Octane | |
| スポーツ・アウトドア | デイリー |
| WORLD SOCCER DIJEST | |
| EVEN | |
| ALBA | |
| 週刊プロレス | |
| 週刊ベースボール | |
| つり情報 | |
| 週刊パーゴルフ | |
| サッカーダイジェスト | |
| Number | |
| スマッシュ | |
| ランドネ | |
| Waggle | |
| RUNNING Style | |
| PEAKS | |
| 山と渓谷 | |
| S Cawaii! | |
| Slugger | |
| ガルヴィ | |
| 男性ファッション | MEN’S EX |
| GO OUT | |
| UOMO | |
| GQ JAPAN | |
| MEN’S CLUB | |
| Begin | |
| Ollie | |
| GRIND | |
| MEN’S NON-NO | |
| Fine | |
| Mr.Babe Magazine | |
| 女性ファッション | きものSalon |
| Seventeen | |
| eclat | |
| Domani | |
| Oggi | |
| MORE | |
| CLASSY. | |
| エル・ジャポン | |
| 25ans | |
| GISELe | |
| VOGUE JAPAN | |
| ViVi | |
| 美的 | |
| JJ | |
| MAQUIA | |
| SPUR | |
| CanCam | |
| non・no | |
| フィガロジャポン | |
| ハーパーズバザー | |
| mina | |
| 美ST | |
| mer | |
| JELLY | |
| ゆうゆう | |
| FRaU | |
| BAILA | |
| ar | |
| Marisol | |
| LEE | |
| S Cwaii! | |
| ナチュリラ | |
| ゆかたはじめてレッスン | |
| MISS ウエディング | |
| NAIL VENUS | |
| 生活・お出かけ | NHKガッテン! |
| オレンジページ | |
| サンキュ! | |
| Hanako | |
| 婦人画報 | |
| 家庭画報 | |
| ゆうゆう | |
| ホテルブッフェスイーツバイキング | |
| 大人のドライブ&小旅行 | |
| ぴあシリーズ | |
| 男の隠れ家 | |
| 日経おとなのOFF | |
| nice things. | |
| 日経ヘルス | |
| 毎日ラクに片付くクロゼット収納 | |
| 東京カレンダー | |
| 温泉ぴあ | |
| フィガロジャポン | |
| Kurashi | |
| 山手線ひとり夜ごはん | |
| 野毛名酒場100 | |
| Pre-mo | |
| OZmagazine | |
| サライ | |
| 野菜角打 | |
| 日帰り絶景さんぽ旅 | |
| CREA | |
| OZmagazineTRIP | |
| 紅葉絶景 | |
| ELLE gourmet | |
| PLUS Living | |
| OZmagazinePLUS | |
| Baby-mo | |
| CREA Traveller | |
| ELLE Decor | |
| プレジデントFamily |
※一部に定期刊行誌以外にムックを含む
ざっと洗い出すと以上の通りだ。これ以外にるるぶシリーズが加わる。傾向としては、趣味の雑誌や生活・お出かけ系の雑誌数が特に豊富といえる。
ブック放題アプリの機能・操作性


読み放題だとあれば嬉しい機能の対応一覧
様々な読み放題サービスを使っていると、ラインナップが殆ど変わらない場合、アプリの見やすさや使いやすさがサービスを継続して利用する決め手になる。
これまでブック放題はソフトバンクユーザーにしか解放されていなかったため、この点だけは確認出来なかった。今回機能や使い勝手についてじっくり確認したので、ここでまとめてみよう。
| 機能 | 対応状況 | 補足 |
| 人気ランキングがある | あり | 総合ランキングのみ |
| おすすめ雑誌を表示する | あり | 個別の閲覧履歴からマッチするタイプではない |
| 雑誌名で検索する | あり | 問題なく検索可能 |
| 記事単位で選ぶ | なし | 興味のある記事だけ読みたいなら |
| コメントを投稿する | なし | 投稿できると面白いが |
| お気入りを共有する | あり | ブック放題だけの機能 |
| 気に入った記事をクリップする | なし | ページ単位で保存したいなら欲しい機能 |
| オフラインで使用する | あり | 無いと無価値 |
| 自動でデータをダウンロードする | なし | ビューンにはあるが・・・ |
| 目次がある | あり | 読みやすい |
| タップでページをめくる | あり | できると手が疲れにくい |
次の項目では上記で触れたブック放題にだけある「本棚シェア機能」以外に注目の機能をいくつか確認しよう。
オフライン環境下でも問題無く読めるから安心していい
ブック放題に限らず、雑誌の読み放題サービスを契約する時に必ずチェックしておきたいのがオフライン対応だろう。地下鉄を含めた電車の移動時、旅行中の機内等、通信が圏外で手持無沙汰になりやすいタイミングは多い。
そうしたタイミングの暇つぶしに役立つのが、こういった読み放題サービスだ。そのため、個人的にはオフラインで読めないサービスは契約する価値がないと思っている。


書籍の詳細を開き、この号をダウンロードでOK
ただし、ブック放題は問題なく対応している。予め書籍データをダウンロードしておく必要があるため、必要な分は画像にあるボタンでダウンロードしておこう。
いちいちスワイプしなくても良いから読むときに楽
もう一つブック放題の利点を取り上げると、タップでページをめくる機能だ。


画面の端をタッチするとページをめくることができる
ゴクゴク当たり前の機能に見えるが、未だにページをめくるのにスワイプの動作が必要なサービスもある。画像のようにタッチでページをめくれるので、雑誌の読みやすさはそこまで悪くない。
なお、他にどんな読み放題があるのか確認したい場合は、以下のページが役に立つ。



ブック放題の口コミ・評判
最後に気になる口コミ・評判を確認しよう。ブック放題は3年くらい前からリリースされているので、ある程度の口コミは溜まっている。ブック放題の感想や評価について拾ってみた。
Twitterユーザー声の良評価
iPhone8出たらAppleでSIMフリー版買ってラインモバイルの3GBプランにしたいんだけどSoftBankのブック放題が離れがたい。ビューンとかdマガジンとか色々読み放題試したけどブック放題が一番使い勝手とラインナップが良いんだよなー…。
— しら菊 (@srgk) August 16, 2017
https://twitter.com/kimuchi_diet/status/922602817935745024
ブック放題。他のサービスも体験で加入してみたけれど、これが一番好き。旅行ガイドブックまで読めるようになったなんて凄すぎる。
— Johnny (@bird_note22) October 6, 2017
Twitterユーザー声の悪評価
ブック放題 漫画はなかなかクソやな
— HIRO (@HIRO_7_1_5_) September 16, 2017
https://twitter.com/CoD__4/status/904334843898617857
ブック放題に入ったんだけど 何だこれ ものすごく使いづらい
— ねと▽・ω・▼ (@neto82b) June 29, 2017
他ユーザーの反応まとめと個人的感想
ブック放題は2017年10月に「ソフトバンクユーザー限定」から「全てのキャリア」に解放されたこともあり、感想は最近のコメントが比較的多い。全体的な感想を見てみると、傾向として以下の点を評価する声が多い。
- 漫画も読める雑誌の読み放題と考えるとそこそこ良い
- るるぶ等のトラベルガイド本が読めるようになった
- ラインナップに好みの本が多い
3番目は主観的な評価ポイントだが、1と2については素直に評価できる点といえる。全キャリアに対応し、料金500円以内で漫画まで読める雑誌の読み放題は他にはない。
一方で以下のような評価も目立つ。
- 使い勝手が悪い
- 漫画が古い
これらの評価が特に多いようだ。確かに、ほぼ全ての読み放題サービスを試した私から見てもアプリの使い勝手はdマガジンや楽天マガジンには劣後する点は否めない。これは今後の改善を望みたい所。
ちなみに、「漫画が古い」はどの漫画の読み放題にも当てはまるので、ブック放題だけこうなっている訳では無い点に注意だ。



雑誌の読み放題以外にも、漫画の定額読み放題はいくつもある。しかし、その多くのサービスにおいて、漫画の収録は連載が終了したものばかりだ。
連載中のものまで読み放題にすると、新刊本が売れず収益が下がるため当然といえば当然だ。
とりあえずはお試し30日は無料なので、試してみることをお勧めする。
今回使い倒してみた私の感想を言うと、雑誌の読み放題が目的で、るるぶ等のガイド本や、多少古くても漫画も読む。但し、追加料金を払いたくないユーザーにはオススメできると思う。
逆にトラベルガイドや漫画も読むつもりがないなら、素直にdマガジンや楽天マガジンを選んでおこう。

