友人やパートナーと食事やショッピングに出かけた時、食事や買い物を済ませると必ず遭遇するのが決済だ。こうした購買データを企業は研究開発・宣伝等に利用するため、ポイントカード等を通じて様々なデータを収集している。
最近はマーケティングの一貫でどこの企業もポイントカードや会員証を発行するようになってきているが、それにつれて行動範囲が広く色々なお店に行く人ほど、多様なお店のポイントカードや会員証を持つようになっている。
こうしたカードをスマートに出して、決済をスムーズかつお得にポイントを貯められれば良いが、枚数が多くなるほど探すのに時間がかかってしまうもの。
枚数が増えて分厚い財布を持ってレジ前でもたつく姿なんて恰好悪くて見ていられない。これが面倒でただ決済するだけの人は多いのではないだろうか。少なくとも昔の私はそうだった。
ただし、例えば最近では電子決済やスマホのアプリが発展に伴いアプリで決済&会員証・ポイントカード提示に対応できるようになっている。また、いつでもポイント残高や有効期限が確認できるようになるため、せっかく貯めたポイントが消滅!なんてことも避けられる。
ここでは、こうした例に挙げられるような購買行動を便利かつお得にするサービス・アプリを紹介したい。
Contents
商品価格をサイト横断で検索しよう
そもそもの問題として、町中を歩いている時に気に入ったものがあると衝動的に購入していないだろうか。
今月は予算的に問題ないか・貯金はできるかちゃんと考えて購入している人が大半だが、その購入しようとしているものが妥当な価格かどうかまでは中々調べきれないものだ。
Amazonのアプリ等でバーコードを読み取ることは多少は行われているかもしれないが、もしAmazonで取扱の無い場合は?そんな場合は、ECサービス横断検索アプリを使うと良い。
HOPPiNG
主要なECサイトに対応
アプリから複数サイトの商品を一括購入OK
アプリ名 | HOPPiNG |
アプリ概要 | 複数のECサイトを横断で検索し、そのまま購入できる |
おもな対応サイト | 楽天市場、Yahoo!ショッピング、ポンパレモール、ヨドバシ.com、ケンコーコム等 |
アプリ価格 | 無料 |
お得ポイント | 様々なECサイト横断で価格のチェックができる |
HOPPiNGは複数のECサイトから検索した商品をまとめて表示するアプリだ。
何かしら購入を検討しているものがある時に、商品価格をネットからまとめて検索して本当に購入しても良い価格なのか事前にチェックすると無駄なお金を商品しない。
ちなみに、検索だけなら他にも似たものがあるが、このアプリの便利な所は別にある。表示した商品が仮にお店で売っている価格より安くECサイトから購入したい場合、予めHOPPiNGアプリに登録しておけばそのまま楽天やYahoo!等に会員登録や住所入力せずにアプリから直接購入できることだ。
マイナーなECサイトだとわざわざ会員登録するのさえ面倒なものだが、会員にならなくても買えるのは非常に快適だ。
Amazonのようにカートに入れず、ワンクリックで購入できるクイック購入機能もあり、利便性は非常に高い。価格検索アプリとしても、商品購入アプリとしても入れておいて損はないと思われる。
ポイントカードをスマートに提示しよう
買い物には欠かせないポイントカードを代替するアプリは各社から様々なものがローンチされている。ただし、結局数が溜まってくると、財布と同じようにスマホの中をごそごそお店のアプリを探すことになってしまう。
それを回避するには1つのアプリに全てのサービスを突っ込み、該当のサービスを簡単に検索・表示できるようにしておくと良い。
スマホサイフ
指定のカードか追加したいサービスを選ぶ
使いたいカードをその場で開けばOK
アプリ名 | スマホサイフ |
アプリ概要 | 複数のポイントカード&会員証をまとめられる |
おもな対応カード | Tカード、マツモトキヨシ、シダックス、つぼ八 |
アプリ価格 | 無料 |
お得ポイント | 登録カードに関するキャンペーンが豊富 |
スマホサイフはポイントカードや会員証のおまとめアプリだ。対応サービスは順次拡大中だが、Tカードを始めとする各種のポイントカード&会員証に対応している。
ちなみに、アプリ自体が各種のサービスにおけるバーコード出力に対応しているため、カード画像等を取り込む必要はない。レジに行く前にスマホでアプリを起動し、対象のカードを表示してレジで提示すればOKだ。
主な対応先としては、以下のようなサービスがある。
- Tカード
- つぼ八グループポイントカード
- シダックスクラブカード
- Krispykreme
- ライトオングループメンバーズ
- モバイルモスカード
- 北の家族メンバーカード
等など。これらの登録サービスに関するキャンペーンやクーポンも配信されており、使うだけで便利かつお得と一石二鳥。一方、指定カード以外は対応できない点は要注意。
Stocard
対応カードは幅広い
出力イメージ(ダミー番号で登録)
アプリ名 | Stocard |
アプリ概要 | 複数のポイントカード&会員証をまとめられる |
おもな対応カード | Ponta、nanaco、ニトリ、ビックカメラ等のバーコード式カードほぼ全て |
アプリ価格 | 無料 |
お得ポイント | 登録カードに関するスペシャルオファーあり |
Stocardは前項のスマホサイフのデメリットである、「対応カードの少なさ」が克服されているポイントカード・会員証収納アプリ。
PontaやTカード、nanaco等主要なポイントカードにはほぼ全て対応しており、その数は数十種類にも及ぶ。大手企業のサービスなら概ねカバーされているため、ポイントカードの収納が非常に捗る。
更に対応カードになくても、出力イメージにあるように会員証がバーコード形式のものであれば、カードを読み取みとって他のカード同様に出力することが可能だ。
これ1つあればかなり財布が圧縮されるのではないだろうか。ちなみに、対応カードならキャンペーンを行っている会社からスペシャルオファーもあるので、クーポン・お得情報アプリとしても使える。
なお、対応カード以外のものについては、古いバーコードリーダーを置いている店だとスマホの画面上のバーコードの読み取りができない場合があるので注意しよう。
買い物を賢く管理して無駄なく使おう
買い物を済ませたら、決済した内容は無駄遣いしないよう都度記録しておきたい。
クレジットカードや電子マネーの決済であれば、最近はMoney Fowardのように自動で口座と連動して家計簿をつけるアプリも豊富にあるので、自動的に決済レコードが溜まっていく。現金支払いが面倒なタイプの人はこれで十分だ。
一方、現金決済派の方の場合は、レシートの読み込みや手入力等自分で記録する必要がある。コツコツとできる人なら何も無くても問題ないが、できれば何かしらやり続けるインセンティブあるとなお良いだろう。
レシーピ!
可愛らしいUI
提案レシピも中々うまそう
アプリ名 | レシーピ! |
アプリ概要 | 入力内容から関連レシピを提案する家計簿アプリ |
主な機能 | 買い物メモ、グラフ集計、レシート撮影、レシピ閲覧等 |
アプリ価格 | 無料 |
お得ポイント | 口座自動連動はないが、一部項目はMoneytreeとの連携も可能 |
レシーピ!は家計簿アプリの中でも、手入力派の方には面白いと思うアプリの1つ。
私は妻にも過去に自動入力系家計簿のMoney fowardを薦めたが、自動入力の場合管理している気にならないため、敢えて手入力系アプリにこだわっているらしい。
このレシーピ!は名前の通りレシートを読み込むことで、家計簿に自動的に入力を行うと同時に内容から関連レシピを提供してくれる。
毎日少しずつ材料を購入する人は、普通レシピをある程度決めてから材料を買うものだろう。ただ、レシート読み込み時に今まで自分が作ったことがない料理が出てくれば、そっちを作っても新しいメニューの開拓が出来て面白い。
また、レシピが表示されることで、レシピ収集という新たな目的ができる。レシートを読み込んで家計簿を続けるモチベーション維持にもつながるだろう。
おつりを自動で貯金・投資しよう
電子マネーやクレジットカードによる電子的な決済手段の普及によって、表示金額ぴったりに払えるようになったため、財布の中に小銭を持ち歩くことは以前より少なくなった。
ただし、敢えてそこに疑似的に「おつり」を発生させて貯金や投資を行うサービスが増えている。例えば、コンビニで752円の決済金額となった場合、1000円払ったことにして248円を貯金や投資に回すといった感じだ。
単純に貯金するだけでは面白くないし、買い物を繰り返すと罪悪感が溜まっていく。ただ、決済の度に貯金や投資が行われていれば、少しは罪悪感も晴れるだろう。勿論無駄遣いは禁物だが。
finbee
様々な条件で貯金をすることができる
色んな目標を設定して楽しく貯められる
アプリ名 | finbee |
アプリ概要 | おつり貯金や積み立て貯金を行えるアプリ |
主な貯金方法 | おつり貯金・つみたて貯金・歩数貯金・スポット貯金等 |
アプリ価格 | 無料 |
お得ポイント | 貯金残高に対してポイント付与。アマゾンギフトカードに交換できる |
finbeeは銀行口座と連動させることで、おつり貯金やつみたて貯金を気軽に行えるアプリで無料で使うことができる。
現在の連携先は住信SBIネット銀行とみずほ銀行の2行。どちらかにある程度キャッシュを持っていれば、例えばデビットカード等の決済金額のレコードから一定金額をfinbeeの口座に振り替えて行く仕組みだ。
漫然と銀行口座に貯めていても、溜めるモチベーションが湧きづらい。しかし、finbeeを介して目的ごとに別のアカウントにためておけば、少し貯金に対するモチベーションも変わるだろう。
なお、finbeeを使う最大のメリットは実はポイント付与にあると考えている。口座残高に一定の割合(現在は0.1%)でポイントが付与され、貯まったポイントはアマゾンギフト券と交換することができる。銀行に置いておくよりもはるかに高い利息になるので、こうした面からも積極的に利用したい。
トラノコ
アプリ上から日々の投資状況を簡単にチェックできる
週次の相場解説も充実
アプリ名 | トラノコ |
アプリ概要 | おつりで投資ができるアプリ |
主な投資対象 | リスク許容量に応じて選べる3つのオリジナルバランスファンド |
アプリ価格 | 利用開始3か月は無料(それ以降は300円/月) |
お得ポイント | 残高が増えるほど信託報酬が安くなる |
トラノコは上記のfinbee同様に、クレジットカードや電子マネー決済による決済レコードからおつり相当金額を算出し、自動的に投資に回すことができるアプリ。
投資対象は日米株式や国内外の債券等を含んだバランスファンド。普段の買い物から自動的に投資することができる。運用もすべてお任せとなっており、初心者の投資に対するハードルを引き下げている。
貯金も大事だが、これだけ利回りが低いとただ手元にお金を置いておくのはかなりの機会損失だ。おつりをきっかけに気軽に投資を始めてみるのも良いだろう。
トラノコは当初3か月間は無料で利用することができる。それ以降は月に300円のサービス利用料と投資先ファンドの信託報酬が0.3%かかる。小額利用の場合は手数料が相対的に高くなるが、ある程度のお金を一括して入れておけば業界の中でもかなり手数料は安い方になる。
まずは無料期間に試してみて、気に入った場合最初はおつりとは別に一定金額を預け、それからおつり投資を始めると良いだろう。ちなみに、こうした運用を経て投資に慣れてきたら、私は早期にETFや低コストインデックス投信に切り替えることを強くお勧めする。あくまでビギナー期間用として使おう。