メルカリカウル・ラクマ・ブクマ、本・書籍の売買に最も有利なフリマアプリはどこだ

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読み終えた本の売買に便利なフリマアプリ、メジャーどころのメルカリに加え、他にもラクマやブクマ等が存在する。取引量を踏まえると一番売り買いしやすいのはメルカリだろう。流通総額では、2位以下のサービスに大きく差をつけている。

ただし、これは本を含む全ての物品の合計だ。私のように売買の主体が本・書籍の場合、ラクマはどうなのか?専門アプリであるブクマは?気になったため、検証することにした。

今回の検証では、本の売買に焦点を充て、取引環境に加え、複数の人気書籍の在庫状況やプライシング等も併せてチェックした。これらの結果から、総合的に書籍の売り手・買い手にとって有利なサービスを判断したい。

3つのフリマアプリの取引環境の比較

 項目 メルカリカウル ラクマ ブクマ
運営会社 メルカリ 楽天 トリスタ
取引手数料 10% 3.5% 10%
支払方法 クレジットカード、コンビニ・ATM、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、ポイント、売上金 クレジットカード、コンビニ・ATM、ポイント、売上金 クレジットカード
出金条件 211円以上
※1万円未満は手数料210円
1,000円以上
※1万円以上かつ楽天銀行以外は、手数料210円
211円以上
※1万円未満は手数料210円
出品方法 バーコード出品対応 手入力のみ バーコード出品対応
独自発送サービス ゆうゆうメルカリ便
らくらくメルカリ便
かんたんラクマパック なし

取引環境No1もシェアNo1のメルカリ

まず、3つのアプリの取引環境を確認すると、やはりメルカリが先行者なだけあり、圧倒的に取引しやすい環境にある。

本を売る時にはメルカリカウルはバーコード出品が可能であり、本の裏表紙のバーコードを撮影するだけで、出品時の情報が簡単に埋められる。

出品作業も自動的に売れやすい価格も入力してくれるため、なるべく早期に本を捌きたい人にはおすすめだ。

発送手段においても、ゆうゆう・らくらくメルカリ便等の追跡可能で紛失補償のある独自発送サービスも提供。

手数料水準は10%と少し高いが、出品者・購入者ともに最も利用しやすいフリマアプリだ。

手数料に強みを持つラクマ。ブクマは支払い方法に難

ラクマは、元々フリルという販売手数料0が売りだったサービスが楽天のサービスと統合して今に至っていることもあり、販売手数料が今でも3%台と低い。

出品が手入力しか対応しておらずや支払い方法等の機能性は劣るが、販売手数料を低く抑えたい出品者に人気がある。

一方、ブクマは本の売買専門アプリであるため、ラクマにはないバーコード出品等の機能も備えている。ただし、ブクマはVISAとMastercardのクレジットカードしか決済に対応していないこともあり、これらのカードを持っていない人は売買できない。

レビュー等を確認すると、そのことが障害となっているユーザーもいるようだ。

利幅の薄い書籍の売買において販売手数料の水準は重要

本は元々の単価が低く、500円~1,500円の定価が大半だろう。

このように単価の低い商品の売買では、ただでさえ送料で200円近く取られるので、販売手数料が数%違うだけでも影響は大きい。

取引環境の優位性はメルカリにあることは間違いないが、少しでも利益を確保することに重点を置くなら、ラクマを選んだ方が良い。

売買の活況度合いや取引状況の比較

取引環境の優位性は概ね取引ユーザーの数に比例すると言える。取引が活発な環境ほど、出品物が早く売却できるし、安く購入することができる可能性が高い。

各運営会社の開示する国内流通総額では、メルカリ>ラクマ>ブクマの順であることは間違いないが、書籍ジャンルや著名な書籍で実際の販売動向を拾ってみた。

対象はAmazonのビジネス書対象2018・2017を受賞及びノミネートされた作品から10冊選定した。

買い手にとって有利な状況(在庫多く、価格が安い)は赤文字、売り手にとって有利な状況(在庫少なく、価格高い)は青文字で記載している。

在庫状況

 書籍名 メルカリカウル ラクマ ブクマ
SHOE DOG 在庫10点以上 在庫10点以上 在庫6点
革命のファンファーレ 在庫10点以上 在庫10点以上 在庫10点
隷属なき道 在庫2点 在庫なし 在庫1点
お金2.0 新しい経済ルールと生き方 在庫10点以上 在庫7点 在庫5点
サピエンス全史(上) 在庫10点以上 在庫2点 在庫1点
LIFE SHIFT 在庫10点以上 在庫2点 在庫3点
鬼速PDCA 在庫10点以上 在庫なし 在庫なし
GRIT やり抜く力 在庫10点以上 在庫4点 在庫9点
「言葉にできる」は武器になる 在庫10点以上 在庫なし 在庫2点
生産性 在庫10点以上 在庫3点 在庫3点

※記事執筆日(6/29)基準の在庫状況

プライシング(最安値価格)

 書籍名 メルカリカウル ラクマ ブクマ
SHOE DOG 1,499円(22%OFF) 1,200円(38%OFF) 1,000円(49%OFF)
革命のファンファーレ 799円(46%OFF) 750円(50%OFF) 900円(40%OFF)
隷属なき道 880円(45%OFF) 1,580円(2%OFF)
お金2.0 新しい経済ルールと生き方 880円(45%OFF) 950円(41%OFF) 1,222円(25%OFF)
サピエンス全史(上) 1,360円(33%OFF) 1,400円(32%OFF) 3,283円(+37%割高)
LIFE SHIFT 1,200円(38%OFF) 1,680円(14%OFF) 1,600円(17%OFF)
鬼速PDCA 800円(49%OFF)
GRIT やり抜く力 600円(65%OFF) 900円(48%OFF) 1,000円(42%OFF)
「言葉にできる」は武器になる 888円(45%OFF) 1,000円(39%OFF)
生産性 820円(52%OFF) 900円(48%OFF) 720円(58%OFF)

※記事執筆日(6/29)基準

買う時はメルカリだけ見ればOK

人気のビジネス誌を10冊程度チェックしたが、明確な傾向が表れている。書籍の在庫状況では、圧倒的にメルカリの数が多く、ラクマとブクマはどっこいどっこいだ。

メルカリの出品者の数が多いため、早く捌きたい出品者は値段を下げて売る傾向がある。そのため、他のサービスよりも有利な価格で書籍を買うことができる。

中古で本を買う時は、基本的にメルカリカウルだけチェックしておけば間違いない。勿論他のサービスを見る余裕があればチェックしておきたいが、対して価格差はない。

売り急いでいないならラクマ・ブクマも活用すべき

次に本・書籍を売る場合だが、売り急いでいないなら、ラクマ・ブクマで販売を検討すると良い。在庫数が少ないので、あまり値段を下げずに売ることができる。

特にブクマはまだまだ競合が少なく、定価から殆ど値段を下げていない書籍もあった。また、ラクマは販売手数料が安い分、利幅も大きくなる。

ただし、1つ注意しておきたいのが、あくまでも「売り急いでいない場合」ということだ。

結局、競合出品者が少ないということは、それだけ利用ユーザーが少ないことを意味する。利用ユーザーが少なければ、自分の出品物に興味を持つ人も少なくなる。

売り急ぐ場合や、ラクマ・ブクマに出品後日にちが経過しても売れない場合は、メルカリへの出品に切り替えていくべきだろう。

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