不動産投資本を散々読み漁ってきましたが、成功する不動産投資家の自伝を見てみると、大抵の投資家は「不動産投資を始める前に、不動産投資本を数十冊は読みなさい。私はそうしました。」といった内容が大半の本に書かれています。
私が言うのもなんですが、これは真実だと考えます。不動産投資で物件を探すにあたり、色々な書籍を読んできました。ただ、皆言うことがバラバラです。
Contents
- 1 一つの手法の本だけに偏って読まない方が良い
- 2 まずは乱読して幅広い手法を知る。そのためにはKindle Unlimitedが役立つ
- 3 高評価の不動産投資本まとめ
- 3.1 金持ち大家さんが買う物件買わない物件 評価:4.3/5.0
- 3.2 20ステップで空室が満室になる空室対策の手順書・20ステップで退去率が下がる長期入居促進の手順書 評価:4.8/5.0・5.0/5.5
- 3.3 人生逆転 下請けサラリーマンのマンション1棟購入物語 評価:4.6/5.0
- 3.4 これを知らずに個人が不動産投資をしてはいけない! 評価:4.3/5.0
- 3.5 家賃収入が給料を越える!! 評価:4.2/5.0
- 3.6 確実に稼げる不動産投資副業入門 評価:3.9/5.0
- 3.7 プロだけが知っているマンションを高く売る方法 評価:5.0/5.0
- 3.8 アパートの外壁塗装:火災保険を使った実質負担0円の塗り替え工事 評価:5.0/5.0
- 4 Kindle Unlimitedで特定キーワードに関連した書籍の探し方
一つの手法の本だけに偏って読まない方が良い
例えば、よくあるのが属性が綺麗じゃない投資家は高利回り中古投資を声高に主張して、新築投資をめちゃめちゃに貶す傾向があります。一方的に駄目だと断定する傾向が強いです。
よく書かれているのが、新築は低利回りで20年後には賃金の下落で借金が返せなくなるというシナリオです。確かにそうなのですが、こういう論調の人は、大抵運営リスクと途中で売却するイグジットに触れないのです。
例えば、新築投資の場合、賃料下落を織り込んだ上で10-15年程度で売却に出して残債が返せる金額で購入できるのであれば、20年後までの賃料下落を考慮する必要はありません。
また、会社員だと不動産経営にかけられる手間は限られていますが、新築は経年劣化がそこまで顕在化せず、客付けも容易です。
出口戦略も、10-15年程度だと購入する側の投資家も融資が組みやすく、次の売却目途も立つため、買いやすい。ここまで考えた上なら、利回り1桁台でも回るパターンはあります。
勿論、業者の利益乗せすぎで99%糞物件なのは否定しません。問題なのは、一方的にデメリットばかり挙げて、メリットには触れないことです。
中古不動産は、相対的に運営に手間を要しますし、出口も描きづらい。中古高利回り投資家は運営中の収益の高さはアピールしますが、出口に関する言及は驚くほど貧弱です。
また、一般投資家では難しい再現性のない独自の伝手や、強烈な指値がたまたま通った「利回り20%超で仕入れた武勇伝」などもあるあるパターン。こんなの読んでてもあまり参考になりません。
このように不動産投資の方法は、いくつもあり、投資家の属性や資産背景によって取るべき戦略は全く違うので、同じような投資法の本を数冊読むだけでは、ある意味リスクです。
少なくとも、「この方法が至高、新築はダメ、ボロ家再生はダメ」なんて決め付けている人は、自分の取っている手法でしか成功体験がないからそう言っているだけなので、話半分で聞いておいた方が良いです。
まずは乱読して幅広い手法を知る。そのためにはKindle Unlimitedが役立つ
ただ、むやみやたらに金を使って乱読するのは賢くないので、まずはほんの少ないお金で不動産投資の知識を仕入れることから始めることをオススメします。
「うん千万円もする買い物なのだから、数万・数十万円くらいのセミナーや書籍にお金を使うのは当然だ。それさえできないなら、成功しない。」という投資家さんは多いです。
そんなの当然です。金をかければかけるほど、良い情報や知識に触れることは当たり前です。が、読み手はそんな正論は最初から分かっているので、別に聞きたいと思っていません。
お金がないからこそ、厳しい小遣いの中から不動産投資の知識を得ようと、小額で済む書籍を買う訳です。
こうした点に少しでも共感できる人なら、Kindle Unlimitedが役に立ちます。Kindle Unlimitedは、月額980円のアマゾンの書籍読み放題サービスです。
特徴として、発売されたばかりの書籍や内容が濃い書籍は扱っていませんが、和書が12万冊以上読み放題の対象となっており、不動産投資本も350冊以上扱っています。
あまりにも数が多いので、この記事では高評価な不動産投資の書籍をまとめ、併せて分かりづらいKindle Unlimitedで不動産投資本を探す方法についてご紹介いたします。
最初の30日は無料なので、めぼしい本は無料期間に読んでしまうことをおすすめします。なお、予め断っておきますと、1つ1つの書籍は買うほどでもないけど、読んておいたら役に立つかなという感じのものが多いです。
※掲載評価は、記事執筆時のカスタマーレビューの点数であり、現在も同じとは限りません。Kindle Unlimitedのサービスに登録したのちに各書籍のページに飛ぶと、そのまま読み放題となります。
高評価の不動産投資本まとめ
金持ち大家さんが買う物件買わない物件 評価:4.3/5.0
会社員向けの不動産投資の基本をまとめた書籍ですが、著者は大家や業者ではなく、不動産投資専門の税理士さんです。
そのため、担当する様々な顧客を基にした実例やデータで書籍が構成されているため、比較的客観性があり、納得感のある内容となっています。
不動産投資は、景気や金融環境に左右されがちなため、一部のデータや内容は既に陳腐化しているものもありますが、未だに役にたつことも多いです。
また、税理士本なので、当然税務面の話や銀行対策等にも触れられており、読んでおいて損はないでしょう。
20ステップで空室が満室になる空室対策の手順書・20ステップで退去率が下がる長期入居促進の手順書 評価:4.8/5.0・5.0/5.5
不動産所有中の運営手法について、大家である著者が書いた空室対策と短期退去を防ぐためのノウハウ本です。
買いてある内容は非常にシンプルで読みやすく、運営の改善ワザが淡々と書かれています。
いや、これ一部にはページ数埋めるために無理やり入れただろ的な小技が書いてありますが、初心者大家が運営する時に「意外と気づかないけど、注意すべき点」が網羅的に書いてあり、全般的に良書と思います。
内容も短いので、特に不動産の間もない投資家の方は、さっと目を通しておくことをオススメ。自分が使えると思うワザだけ、覚えておけばOKです。
人生逆転 下請けサラリーマンのマンション1棟購入物語 評価:4.6/5.0
不動産投資の知識を身に付けるにあたり、単に情報が羅列されているだけでは、面白くないし、中々頭に残らないかもしれません。
この本は、仮想のサラリーマンが不動産投資でマンションを購入するまでを物語にしたもので、場面場面に不動産投資の知識が散りばめられた小説です。
内容は基礎レベルです。専門用語等には補足の解説も振ってあり、ほとんど不動産のことを知らなくても、読みやすいと思います。
文量もすくないので、勉強的な本の読み方が苦手な人にお勧めです。
これを知らずに個人が不動産投資をしてはいけない! 評価:4.3/5.0
不動産鑑定士の書いた本で、タイトル通り不動産投資における正攻法を解説しています。
大体の不動産投資本に見られるように、他の投資本をゴミのように貶すスタートから始まります。不動産投資本業界では他の本をサゲるのは業界の暗黙ルールなのでしょうか。
読み放題用の書籍であるため、内容はそこまで深堀されていませんが、不動産投資のデメリットや注意すべきポイントについて多く書かれています。
不動産投資は色々な手法がありますが、まずはここで触れられている王道の手法から検討してみると良いと思います。
家賃収入が給料を越える!! 評価:4.2/5.0
汎用的な不動産投資のよくある物件探しの方法を解説した本に見えますが、この本は競売による物件取得について書かれた本です。
最近は競売による物件取得で高利回りの物件を運用する方法が広まってきています。そのため、昔と比べると競売も参加者が多くなり、この本に書かれているほど旨みも無いと思います。
ただし、競売による物件取得について書かれている本はそこまで多くありません。
内容もそこまで充実している訳ではありませんが、当該手法を検討している人は概要把握のために読んでみてはいかがでしょうか。
確実に稼げる不動産投資副業入門 評価:3.9/5.0
全く関係ないですが、こういう風に「確実」や「必ず」等の文句をタイトルに入れると恐らく本の売り上げが変わるのでしょうが、こうした煽り方は個人的にはそこらの詐欺不動産業者とやっていることは同レベルと思っており、死ぬほど嫌いなフレーズです笑。
不動産投資本で散々語られていることの焼き直し本です。玄人の方が読んでも特に目新しいことはないと思います。
一方、不動産を今から始める人にとっては、不動産投資のイロハがバランスよく書かれており、比較的読みやすいでしょう。不動産投資をほとんど知らない人にお勧めです。
プロだけが知っているマンションを高く売る方法 評価:5.0/5.0
不動産の売却サービスを運営する業者の著書です。業者の出す書籍は、100%自社サービスの宣伝・礼賛が入るので、その点は無視しましょう。
一般的な不動産投資本では購入~運営までは触れていることが多いですが、なぜか売却はサラッと流す場合が多いです。この書籍では売却に焦点を充てて書かれており、イグジット知識の補強に役立ちます。
不動産投資の本というよりは、実需の方がマンションを売る場合に気を付けるポイント等が書かれていますが、投資家も知っておいて損はないと思われます。
アパートの外壁塗装:火災保険を使った実質負担0円の塗り替え工事 評価:5.0/5.0
中古アパートを購入した大家さんや、購入してから大分時間が経過し、そろそろ外壁塗装でも・・・なんて検討している大家さんは必読の一冊。
読み放題にある書籍の割に、内容が濃すぎる。勿論いい意味です。
著者は元々塗装工経験があるため、塗装に関する技術の紹介や人気の色合い、費用の相場等、外壁塗装に関する内容が非常に詳しく解説されています。
不動産を購入すると保険に加入しますが、タイトルにある通り火災保険で案外色々と直せることも詳細に説明してくれており、不動産投資家なら絶対に読んでおいて損はないです。
Kindle Unlimitedで特定キーワードに関連した書籍の探し方
Kindle Unlimitedで評価の高い書籍をざっとピックアップしましたが、他にも書籍は沢山あるので、自分の興味あるキーワードで検索してみましょう。
ただし、1点難点があり、普通にAmazonの検索欄を使用すると、読み放題の対象書籍と対象外書籍が混在して、中々うまく検索できません。
以下の方法でフィルタをかけて検索してみましょう。
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不動産投資本を山のように買う前に、読み放題サービスを利用して無駄金は極力使わず賢く学びましょう。