運用資金のうち長期的なものは、米国の高配当系ETFに好んで投資しています。しかし、相場が高値圏で推移するなか、各種人気ETFは分配金利回りが3%を割れるものが多いのです。
これだけ利回りが低下してくると、せっかく高配当株運用を行っているにも関わらずあまり旨みがない。そこで、最近はくりっく株365の「ダウ平均株価」への投資を検討しています。
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くりっく株365とは?
くりっく365とは通常証拠金会社との相対で行われるFXと異なり、東京金融取引所に上場しているFXの取引です。くりっく株365とはそのシリーズで、株式指数を対象とした上場CFD取引になります。
証拠金を預け入れれば、レバレッジをかけて日経225、NYダウ、DAX、FTSEを対象とした差金決済取引を行うことができます。
このくりっく365の特徴を簡単にまとめると以下の通り。
- 現物株買うより圧倒的に手数料が安い
- 外国株式の指数を円で取引できる
- ロングポジションだと金利を支払うが、配当相当額が貰える
これらは長期投資かつ米国株を嗜む人にとっては、大変素晴らしい特徴になります。それぞれについて見てみます。
例えば、マネックス証券なら取引手数料はわずか1枚で141円
まずは取引手数料。このダウ平均株価のCFDは、足下では1枚で20,000ドル × 100で約200万円のポジション。
ダウ平均が20,500ドルになれば、20,500 × 100で205万円で5万円の含み益という計算です。この1枚のポジションを取るに必要な取引手数料はわずか140円ほど。ちなみに現在最安値の証券会社はマネックス証券ですので、ここで開くと最もコストが浮きます。
普通にダウ平均株価のETFや現物株を200万円分購入すると、手数料の安いSBI証券でも20ドル+為替手数料が必要になります。
つまり、平均的な米国株のリターンを狙うのにわざわざETFや現物株を買うよりも、圧倒的にCFDの方が安くつくのです。
自分で書いてて思ったけど、なんか今までETF等を買付していたのがもったいない・・・。
外株指数を円で取引できる。これから先の円高局面も余裕
外国株に投資するなら株式の動きだけではなく、為替の動きにも注意する必要があります。
足下は日銀の量的金融緩和で相応な円安水準にあり、今現在外国株式を買うと将来の金融引き締めに伴う円高の悪影響(マイナスリターン)を被ります。
しかし、くりっく365の場合外国株式の指数に円で投資できるため、円相場変動の影響を全く受けません。まさにヘッジ外株に投資しているようなものです。
特に下落局面だと、株式の下落+円高効果でかなりのマイナス収益になる可能性があります。そういった対策にくりっく365は使えるんです。
ロングポジションで配当受取。低金利の日本では金利支払いはほぼ0
このくりっく株365の買い持ちは配当を受け取る事ができます。また、CFDのため買いポジションの場合、金利の支払いがありますが、圧倒的にこれが低い。ほぼ配当を受け取るだけです。
例えば、ダウ平均株価のCFDの場合、配当と金利の金額は以下の通り。
買い持ちポジションで2016年6月以降、年間約48,000円の配当収入に対し、金利の支払は0。低金利環境の日本だからこそ、CFDでポジションを取る価値があります。
金利支払もわずかであるため、長期投資家にとっても痛くも痒くもないでしょう。
レバレッジ2倍で安全に運用しつつ、配当利回り5%を狙おう
さて、こうした特徴を持つくりっく365ですが、私はレバレッジ2倍での運用を考えています。つまり、ポジション1枚約200万円なので、必要な証拠金は100万円ほどになります。
ダウ平均株価の昨年度配当実績の48,000円が続くなら、配当利回りはおおよそ5%。高配当ETFでもこれほど利回りの良いものは中々ありません。しかも、ダウ平均株価そのものなので高配当ETFと異なりベータも高く、値上がり益も狙える。
なお、レバレッジ1倍なら超安全なものの、それ以上ならリスク管理が肝心です。これは1985年以降のダウ平均株価と最大ドローダウンの推移ですが、ダウ平均株価はリーマンショック時に最高値から約53%下落したのが過去最大下落幅です。
100年に一度のリーマンショック時の最大下落幅を目安として、レバ2倍で運用しておけばロスカットになる確率もかなり低い。また、今後株価が上昇するとともに配当も積み立てておけば、更にロスカット確率は下がります。
この株CFD、少ない資金で安全かつ高い利回りの運用に中々使えると思いません?