細々と書き続けるカワキューの蓄財記。
相場の調整を待てども待てども市場は堅調に推移しています。諦めてドルコスト法のつもりで少額ですが、米株ETFを追加購入。蓄財に関する最近の動きはこんな感じ。
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米高配当株式ETF HDVを買い付け
株式相場は高値圏を維持、中々底堅い
株式相場が堅調に動いていますね。オランダの総選挙やFOMC等で金融市場は少しは歪むかと思いきや、米株相場は右肩上がり。資金蓄えて調整を待ち構えるも、買い時は来ず。
我慢できずに購入する阿呆・・・
ということで結局まぁいいやとで、米株を少額ですが1,000ドルほど購入。結構割高な所ですが。
まぁ、中長期的にホールドするなら多少高くても良いやと勝手に整理。ちなみに、ティッカーはHDV。iShares Core高配当ETFという名の通り、米大型株かつ高配当株がてんこ盛りの定番ETFです。
HDVはメジャーな米国高配当株を押さえたシンプルな高配当ETF
HDVの基本情報のおさらい
お馴染みのHDVの概要を簡単におさらいすると以下の通り。
○HDVの主要項目(2017/3/16時点)
項目 | 値 |
運用会社 | BLACKROCK |
設定日 | 2011/3/29 |
経費率 | 0.08% |
経費率 | 21.13 |
ベータ | 0.74 |
分配金利回り | 3.15% |
銘柄数 | 78 |
HDVは米国の高配当大型株を中心に組み入れたETFです。高配当株らしくベータ値は0.74と低め。
米国のETFは日本のそれと比べると、特に経費率の観点では優位性が高いです。但し、BLACKROCKのiSharesシリーズはVangardのETFと並べると、経費率高いな・・・という印象がありましたが、最近はそんなことはないのですね。
Vangardの台頭で資金流出が続いていたiShrareが、コスト引き下げ攻勢に出ており、iShares CoreシリーズはほぼVangardの経費率を下回るように設定されています。
○iSharesとVangardの同種ETFの経費率の比較(2017年3月)
種類 | iShares CORE | Vangard |
S&P 500 | IVV:0.04% | VOO:0.05% |
米株全種 | ITOT:0.03% | VTI:0.05% |
グロース株 | IUSG:0.05% | VUG:0.08% |
バリュー株 | IUSV:0.05% | VTV:0.08% |
中型株 | IJH:0.07% | VO:0.08% |
小型株 | IJR:0.07% | VB:0.08% |
高配当 | HDV:0.08% | VYM:0.08% |
配当成長 | DGRO:0.08% | VIG:0.09% |
不動産 | USRT:0.08% | VNQ:0.12% |
(出所)https://www.ishares.com/us/lp/ishares-vs-vanguard-fees
これはiSharesの公式ページで掲載されている表ですが、明らかにVangardを意識した経費率で、BLACKROCK自らがVangardを名指しで比較表を公開している始末。
米国における企業が名指しで批判・比較するこういう文化は嫌いじゃないです。日本だとCM等はほぼ全て”他社製品“や”当社比“などつまらない表現に留まっていますしね。もっと名指しで比較して競争すれば良いのにと常々思います。
ちなみに、iSharesの高配当株はこの中では唯一バンガードと同一の経費率です。ただ、少なくとも経費率の多寡をETF選びの基準の一つとして用いる人も多いので、BLACKROCKもこれでかなり資金流出が抑制されているのではないでしょうか。
HDVのポートフォリオ構成
さて、構成銘柄の保有比率上位から見てみると、こんな感じ。企業名を見てると、通信や生活必需品、ヘルスケアなどの手堅い企業で構成されているのが分かります。
■HDVの構成銘柄上位10社と構成比率
企業名 | 保有比率 |
AT&T | 7.87% |
エクソン・モービル | 7.37% |
ジョンソン&ジョンソン | 6.40% |
ベライゾン | 5.83% |
フィリップ・モリス | 5.15% |
ファイザー | 5.11% |
プロテクター&ギャンブル | 4.95% |
シェブロン | 4.89% |
シスコシステムズ | 3.79% |
コカコーラ | 3.54% |
ちなみに業種区分ではこちら。高配当・低ベータの株式が多い生活必需品、ヘルスケアセクターが上位を占めます。一方で、エネルギーセクターもそれなりに多いので、オイル価格の影響はそれなりに影響しそうですね。
■HDVの業種構成
業種 | 構成比率 |
生活必需品 | 26.11% |
ヘルスケア | 16.55% |
エネルギー | 15.29% |
電気通信 | 13.70% |
情報技術 | 13.11% |
公益事業 | 5.81% |
一般消費財・サービス | 4.57% |
資本財・サービス | 3.65% |
金融 | 0.81% |
キャッシュ等 | 0.33% |
ちなみに、Vangard等から類似のETFが出ているなか、今回こちらの方を選んだのは、単純な配当利回りの高さによる物です。足下はHDVが3.15%、VYMが3.0%・・・まぁ、僅差ですが。
引き続き、ちまちまと米株ETF買い増し+キャッシュ蓄積
今回の購入は相場が高値圏にある中でしたが、購入。いつも割安になるのを待っているものの、中々調整局面は訪れず、結局上昇を取れない事ばかり。相場の局面選択は諦め、中長期目線でいきます。
ただ、2017年はご存知の通り政治YEARです。もしかしたらの調整が来るかもしれませんので、買い増しは継続しつつ、余剰キャッシュの一部はまとめ購入用にも貯めときます。