この夏はハワイに家族旅行に行きました。なけなしの貯蓄を崩しながら・・・トホホ。
私はスマホ中毒なもので、海外旅行時にもスマホは必須です。そうした海外旅行の度に手続きしていたのが、モバイルWiFiのレンタル。
そんな私は今回調べに調べてプリペイドSIMに転向したので、さくっとメリットや説明などを書き綴ってみます。こちらの方が私にとっては利便性が高いので、もう次からはWiFiレンタルは使用しません。
ちなみに私が今回利用したのは下記のもので、14日間米国内通話無料・1GBまでデータ通信可能なタイプを使いました。
このZIP SIMは日本のAmazonで購入していくことができるので、渡航前に買っておくと到着した瞬間から通信できて便利です。
Contents
なぜWiFiレンタルからプリペイドsimに変えたのか?その理由はWiFiレンタルの弱点
海外では土地勘もなく、マップを度々開いたり、データ通信も多いので海外ではモバイルWiFiは重宝します。しかし、このモバイルWiFiにはいくつかの欠点があります。
- データ通信に限られるため、電話をかけられない・受けられない
- モバイルWiFiを携帯している者と同行者が離れ離れだと連絡できない
- レンタルなので紛失・盗難・返却失念などが面倒
- 単純にレンタル料金が高い
電話をかけられない・受けられない
通常の海外旅行ではそこまで電話をかける機会は多くはありませんが、それでもホテルからのチェックイン可能時間の連絡、レストランへの予約電話、緊急時の現地ヘルプデスクへの連絡など、少なからず電話を使う機会は多い。
しかし、モバイルWiFiはデータ通信ならカバーしているものの、通話までは対応していません。
勿論、国内キャリアが現地の通信キャリアと提携(ローミング)により、普通に電話機能は使えるんですが、通話料がべらぼうに高くなる。そうした高額料金でいくらかかるのか分からないのは正直怖い。
同行者が離れ離れだと連絡できない
WiFiルーターのメリットの1つに1台契約すれば、複数人が同時に通信することが可能ということがあります。
ただし、海外では私がWiFiルーターを持ち歩いて移動するのですが、例えば買い物やトイレなどで同行している家族と離れ離れになると、当然ながら家族は通信できなくなります。
お互いの所在が分からなくなった際ほどLINEなどで連絡が取れれば便利なのですが、WiFiがつながらないと連絡を取ることができません。過去私は家族の行方が分からず、2時間ほど同じ場所に待ちぼうけになってしまったことがありました。
紛失・盗難・返却失念などが面倒
WiFiはレンタル品ですので、当然ながら引取り・返却の手続きが生じます。引取り・返却事態に時間はかかりませんが、レンタル用品ですので、海外で携帯した際に紛失したり、壊したり、盗難に遭う可能性には注意しなければいけません。
世界の大半は日本と比べると治安が悪く、いつも以上に持ち物の携帯には注意する必要があります。自分の所有物ならまだしも、レンタル品の場合ならより気を使いますしね。
あと過去にやってしまったのが返却忘れ。返却日が遅延してしまったがために余計な費用を取られることもあります。
まぁこれら諸々を考えるとレンタルというのは面倒なものなんですね。
単純にレンタル料金が高い
必要コストと割り切ってあまり意識していませんでしたが、プリペイドsimの料金水準などを知ると海外用のモバイルWiFiの料金って結構高いのです。
海外でのモバイルWiFiでよく使われるグローバルWiFiやイモトのWiFiなどの料金プランを3泊5日で借りてみると以下の通り。
■主な海外モバイルWiFiレンタルの料金プラン(2017年9月時点、ハワイ3泊5日を想定)
料金項目 | Global WiFi | イモトのWiFi |
基本料金(4G LTE・500MB/日) | 1,170円/日 | 1,580円/日 |
補償パック料金(フル) | 300円/日 | 300円/日 |
受取手数料 | 500円 | 500円 |
合計のレンタル料金 | 7,850円 | 9,900円 |
※4G LTEの最安値プランを想定。料金はキャンペーンを適用しない標準価格を記載
大体はこんな感じ。各々キャンペーンを定期的に行っており、この価格より実際は低くなる可能性もありますが、いずれにせよ7,000円~9,000円くらいの水準になります。
ZIP SIMのプリペイドは少なくとも上記に挙げたWiFiの弱点はすべて解決
勿論モバイルWiFiにも利点はありますが、私の利用スタイルでは上記の点が気になりました。こうしたモバイルWiFiの弱点等を踏まえ、簡単に機能・サービスの概要をまとめた表が以下の通り。
プリペイドsimとモバイルWiFiの簡易比較(3人家族でハワイ3泊5日を想定)
項目 | プリペイドSIM(ZIP SIM) | モバイルWiFi(グローバルWiFi) |
料金 | 4,820円 ※夫婦2人で500MBを2枚 | 7,350円 |
総通信可能容量 | 各々500MBずつ | 累計1GB |
通話(ハワイ内) | 無料 | 1分125円 ※docomoの場合 |
同行者間のデータ通信による連絡 | 可能 | 不可能 |
紛失・盗難リスク | なし | あり |
入手手続き | 国内でamazonから購入 | 空港で引取り・返却 |
設定 | 少し面倒 | 容易 |
利用可能端末 | SIMフリー端末 | ほぼ全てのスマホ |
※1.プリペイドSIMはZIP SIM(500MB)、モバイルWiFiはグローバルWiFi(250MB/日)が前提。グローバルWiFiは補償付き
※2.モバイルWiFiの通信可能容量は、最終日は機内滞在で日付変更線を跨ぐことによる追加日数とし、実質使用可能日は4日とする
ZIP SIMのメリットは冒頭のWiFiの弱点と真逆な所
見出しにもあるように、プリペイドSIMであるZIP SIMを利用した場合、以下のメリットがあります。
- ハワイ内での通話が無料なので、予約やヘルプデスク等に気軽に電話をかけることができる
- 夫婦でSIMを購入すれば、お互いに連絡を取り合える
- レンタル品の紛失や盗難のリスクがない
- 3泊5日で5,000円以内と、モバイルWiFiよりもコストが安い
以前の私は通話料を気にしてハワイでの通話は避けていましたが、ZIP SIMの場合米国内の通話なら無料で使うことができ、通話料を気にする必要はありません。
また、ZIP SIMを夫婦2人で購入して利用すれば各々で気にせずデータ通信ができるので、今回の旅行では気軽に別行動をすることができました。この点は非常に楽でしたね。さらに、SIMは使い捨てなので、レンタル用品の紛失や破損なども気にせず使えます。
SIMを2枚購入しても、この利用前提ならモバイルWiFiの通常レンタル料金よりも安い点もポイントです。
ZIP Simのデメリットは「容量の少なさ」と「SIMフリー端末限定」
こうした利点もある一方で、プリペイドSIMにも弱点はあります。それは通信容量と利用端末が限定されること。
Amazon.co.jpで入手できるZIP SIMは以下の4種類となっていますが、容量が増加する分料金も高くなるので、この点は同じ料金水準でも容量制限の大きいモバイルWiFiに分があります。
- 500MB
- 1GB
- 1.5GB
- 2GB
ただし、それは海外旅行中でも屋外で動画やネットをガンガンに行う人の場合です。ホテルでも大抵WiFiが使えるはずなので、必要があれば滞在中のホテルで大容量のデータを送受信する作業は済ませられます。
私のように海外での日中のデータ通信の用途が、LINEでの通信、ネットでのお店探し・予約、グーグルマップでの道案内などの使い方が主な場合は、1日100MBもあれば十分なので500MBの最も安いSIMで問題ありません。
なお、参考にある機関の調査によると、約50%の人の月間通信量は3GB未満という結果があります。月30日を3GBなら1日100MBです。
ハワイ3泊5日なら実質的に使える日数は4日なので、100MB×4日で400MB。普通の人なら500MBのZIP SIMで十分です。
(出所)MM総研2017/2調査
もう一つは、こうしたプリペイドSIMを利用するなら、SIMフリー端末であることが必要となります。3大キャリアの方の場合は、当初はSIMロックがかかっているため、そのままでは利用することができません。
ただし、最近は国の指導でSIM ロックの解除を顧客が希望すれば、端末のロックを解除することが可能となっています。
もし現在利用している端末がdocomo、au、softbank等での購入によるものなら、以下のリンク等を参考に事前に解除しておきましょう。
- docomo:SIMロック解除の手続き
- au:SIMロック解除のお手続き
- softbank:ソフトバンクの携帯電話を他社で利用する/SIMロックの解除
難点の一つである設定面や使い方はココで解説!
少なくとも私のようなユーザー環境ならZIP SIMは海外での最適な通信手段ですが、使ったことがない人にとって最も難易度が高いのが設定・アクティベーション等でしょう。
ここでは私の利用方法を参考に設定手順を解説します。
SIMのアクティベーション
1. 現地に着いたらスマホのSIMを入れ替えます
2. 約10分以内に自動で有効化。通話番号が割り振られます
以上です。非常に設定は簡単ですね。アクティベーションが自動で行われなければ、7850番宛にZIPコード(所在地の郵便番号)を送付します。ちなみに、ホノルル空港なら96818と入力します。
成功すると上記画像のように米国内で使える電話番号が飛んできます。ホテルやレンタカー会社で聞かれたら上記の番号を伝えればOK。
ちなみに、どうでも良いですけど、交換したメインのSIMを無くしてしまわないようSIMピンとSIM収納ケースも一緒に持って行くと安全です。
データ通信容量の確認
1.7850番にショートメッセージで「balance」と送付
以上で完了。その後10秒かからないうちにデータ通信可能分の残量が飛んできます。やたら画像で「balance」と送付されているのは、頻繁に容量を確認したためです。
データ通信容量の拡大
万が一通信容量が切れてしまった場合は、容量の追加購入ができます。まずは https://zipsim.us/login に飛びます。
1.NEW Customersの「CREATE AN ACCOUNT」を選択。アカウント情報を入力
まずは、決済のためにアカウントを作ります。アカウント開設で聞かれる情報は以下の通り。
●Personal Information
- Name(名前)
●Login Information
- Password(ログインパスワード)
- Confirm Password(上記パスワードの確認)
●Belling Address
- Address(下記以降の住所)
- City(市区町村)
- State(都道府県)
- Postal Code(郵便番号)
- Country(国)
●Shipping Address
※チェックボックスにチェックでOK
●Credit Card
- Card Number(クレジットカード番号)
- Security Code(セキュリティコード)
- Expiry Month(期限:月)
- Expiry Year(期限:年)
登録が完了するとメールが送付されます。次に https://zipsim.us/topup に飛びます。
2.Plansから購入したい容量を選択します
3.ログイン画面が表示されるので、先ほど登録した内容でログインします
4.対象のSIMの番号(SIMの裏面の10桁)を入力
問題なければ、決済→容量拡大が完了します。こうしてみると案外簡単ですね。
まとめ:プリペイドSIM未使用者はぜひ一度試してみて
ざっと今回活躍してくれたZIP SIMについて簡単にまとめてみました。
使ってみるまではプリペイドSIMは現地で買わなければならず、設定も面倒なのではないかと忌避していましたが、全くそんなことありません。
上記でまとめたように、日本で購入して持っていけますし、実に簡単に使用できます。海外旅行時に今までモバイルWiFiをレンタルしていた人の中には、膨大な容量を使いきれず、無駄にお金を使っていた方も多いのではないでしょうか。
そんな人は、ぜひ一度使ってみると便利さ・安さを痛感していただけると思います。お試しあれ。