米国株式投資家が楽天証券を使うなら、覚えておきたい楽天銀行ハッピープログラムの概要まとめ

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米国株式投資を考える上で欠かせない証券会社の1つが楽天証券です。

投資信託で米国株式の購入・積立はできる会社は多いですが、ETFや現物株を直接売買できる日本のオンライン証券はまだまだ多くありません。

楽天証券はそういった数少ない証券会社の1つですが、楽天証券を使って売買すると様々なポイントやサービスの提供があり、私は正直混乱してしまいます。

その1つが楽天銀行が提供するハッピープログラムです。

なぜ銀行の話が突然出てくるのかというと、このハッピープログラムは銀行・連携のサービスで、楽天証券の投資家がきちんと使いこなせば銀行を利用する上において、色んなメリットが得られます。

特に米国株式の投資家にとってどのようなメリットがあるのか?

こういうサービスには、案外注記に大事なことが書かれているものですが、そういった大事なポイント含めて概要をまとめます。

楽天銀行のハッピープログラムの概要

ハッピープログラムとは、楽天銀行が提供する顧客優遇のプログラムで、楽天グループの様々なサービスを利用することにより、ATM手数料無料などの優遇を受けることができます。

ハッピープログラムのランク分けと優遇サービス

ランクATM手数料無料他行振込手数料無料楽天SPポイント倍率
スーパーVIP7回/月3回/月3倍
VIP5回/月2回/月3倍
プレミアム2回/月2回/月
2倍
アドバンスト1回/月1回/月1倍
ベーシック1倍

楽天銀行では、顧客の楽天銀行グループとの取引に応じてランクが付与され、付与ランクに応じて優遇サービスの提供を受けることができます。

取引の計上は、前月26日~当月25日までの件数に応じて、残高の計上も当月25日時点の残高に応じて、翌月1日より新しいランクが付与されます。

優遇サービスのポイント①ATM手数料無料

楽天銀行のATM手数料無料サービスは、ランクに応じて最大月に7回まで無料とすることができます。

優遇される提携ATMは、セブン銀行・イオン銀行・PatSat(阪急阪神系列)・Enet(ファミマ系)・ローソン・みずほ銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行など。

メジャー所では三井住友銀行は対応していないので、注意しておきましょう。

優遇サービスのポイント②他行振込手数料無料

他行振込手数料の特典では、最大で月に3回まで振込み手数料を無料とすることができます。

ただし、この振込手数料無料に関しては、もっと簡単に獲得する別の方法があり、楽天銀行を給与振り込み口座とすることです。

  • こだわりはないが、ただ何となく・・・
  • 強制ではないけど会社に言われて・・・

といった形で意味もなくメガバンクを使用されているなら、振込み口座を思いきって変えてみるのも良いかもしれません。

最初は、クレジットカードや、口座振替などの切り替え手続きが面倒かもしれませんが、後は常に振込み手数料が3回分無料になるのでお得です。

優遇サービスのポイント③楽天SPポイント

楽天スーパーポイントの獲得倍率が最大で3倍になります。

他のポイント付加特典と組み合わせると、普段の買い物を楽天で済ませるとポイントの倍率が跳ね上がりますので、狙って目指しても良いかもしれません。

ハッピープログラムの優遇ランク条件

ハッピープログラムの優遇条件を達成していくためには、条件を把握して効率的に達成する必要があります。

達成には大きく分けて取引要件と残高要件の2つの条件があり、どちらかを満たせばOKです。

ランクごとの取引条件・残高条件

ランク取引条件口座残高
スーパーVIP取引30件以上300万円以上
VIP取引20件以上100万円以上
プレミアム取引10件以上50万円以上
アドバンスト取引5件以上10万円以上
ベーシック

上述の通り前月の26日から当月の25日までの1月分の取引件数、もしくは25日時点の残高が満たした条件に応じてランク分けされます。

取引要件:短期の投資家向け

取引条件の要件は、株式などの売買に伴う手数料が一定以上となると1件とカウントされ、件数の量に応じて優遇が受けられます。

具体的な件数テーブルはこちら。なお、ここでは主に米国株式を取引する人向けの投資資産を抜き出して表示しています。

資産楽天SPポイント付与件数カウント
外国株式手数料100円ごとに1pt手数料4,000円ごとに1件
投資信託残高10万円ごとに4pt
FX10万通貨ごとに1pt100枚ごとに1件

どうでしょうか。普段から取引を重ねている人なら分かると思いますが、実は取引条件を証券の売買で達成するのは結構困難です

例えば、外国株式。楽天証券の場合1取引における米国株式の売買手数料は0.45%。しかも1取引20ドルの上限があります。

4,000円を目指すには、1ドル100円とすると少なくとも2回以上20ドルの上限に達する取引を行う必要があります。

1ドル100円とすると、一か月で80万円以上の取引を行う必要がある訳です。

これは、短期売買の投資家にとっては非常に容易といえますが、一般のバイ&ホールドの長期投資家では月に80万円も投資できる人はそれほどいないでしょう。

しかも、それで1件のみの換算です。その他にも、口座引き落としや、楽天銀行への振込み等も件数換算されますが、いずれにせよ正直長期の投資家には、証券売買の件数カウントは割に合わない条件と言えます。

口座残高要件:長期の投資家向け

それなりの預金残高をお持ちの方なら、継続的に要件を満たすのも簡単な残高条件の方が非常に容易です。

スーパーVIPにカウントされるのは、300万円を預貯金として楽天銀行に預けるだけ。その下のVIPでも100万円を預けるだけで、条件達成となります。

銀行の他行宛ての振り込みや、ATM引き出しをそれなりに使う人なら、楽天銀行で最低100万円を維持しておけばそれなりの回数が無料になるので、長期投資家はこちらを狙った方がコスパが良いです。

唯一のデメリットとしては、資金が拘束されることですね。

残高要件でカウントされる資産は、普通預金・定期預金・外貨預金の3種のみ。投資信託などはこちらにカウントされません。

常に資産ポートフォリオの現金比率を低くしておきたい人には向かないかもしれませんが、もしものために一程度資金を置いておきたい人なら、狙ってみても良いですね。

結論、私のような長期のインデックス投資派なら、預金での達成を狙うべし

楽天証券は、楽天銀行との連携により、グループ内の資金移動が容易で手数料もかからない等のメリットがあります。

ハッピープログラムにより、一定の要件を満たすことで様々な優遇を受けられますが、上記に挙げた条件から分かるように、証券売買のカウントは、コツコツタイプの一般投資家にとっては非常にハードルの高い要件になります。

特にコツコツやるインデックス投資派のような長期目線の方が効率的に楽天のハッピープログラムを活用するには、以下のやり方が最も効率が良いでしょう。

  1. 一定(100万円以上)の手元資金を楽天銀行に置いておく
  2. インデックス投信を楽天証券で積立てる
  3. 積立時には楽天カードで積立金額を決済する

これら3つの設定を行うことで、残高要件によって楽天銀行の残高要件をクリアし、振込み手数料やATM手数料が一定回数無料になります。

また、ハッピープログラムでは、投信残高10万円につき、楽天SPポイントが4ポイント還元されます。それとは別に、楽天カード決済により決済金額の1%分の楽天SPポイントが更に付与されます。

米国株式の長期投資派の中には、他の証券会社でインデックス投信はポイント付与対象外にも関わらず、購入を継続している人も多いはず。

還元されるメリットは、小粒ながらも長期でみれば上記のメリットは投資効率に大きな差を及ぼしますので、こうしたお得なサービスはガンガン使っていきましょう。

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