読み放題のパイオニア!人気だったビューンを改めて見直してみる

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昨今は雑誌を読む方法として、店頭で買う・定期購読に申し込むといった方法の他に、読み放題サービス(アプリ)で万遍なく色んな雑誌に目を通すなんて方法もメジャーになってきました。

読み放題サービスの登場したことで、効率よく色んな雑誌にざっと目を通す読み方できるようになり、効果的に自分の求める情報が得られるようになりました。

さて、そんな読み放題サービスが登場して以降、多くの企業によって様々なサービスが提供されるようになったわけですが、そんな中でもいわゆる老舗の人気サービスだったのがビューンです。

ビューンが登場したのは2010年だったわけですが、登場した当初はアクセスが殺到し、サービス開始が遅れたほど。2012年、2013年、2014年等は読み放題アプリとしてはセールスランキングで3年連続1位でした。

ただ、最近競合サービスが多くなり、かつて程ビューンについて目にすることが少なくなりました。個人的には良いサービスだとは思っているのですが・・・。私が比較した記事でも、使ってみましたが結構悪くないと考えています。

そこで今改めて読み放題サービスのビューンの実態やメリットなどを確認し、Twitter等で今使っている人の声と併せてビューンの特徴を紹介してみたいと思います。

「ビューン」の基本情報

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iOS端末向け。マルチデバイスの制限はdマガジンの方が緩い

ビューンの基本情報は以下の通りです。

  • 月額料金:480円(税込)
  • 無料期間:利用開始より7日間は無料
  • 取扱雑誌数:約140誌 詳細はこちら
  • 利用可能媒体:スマートフォン、タブレット(但し、iPhoneやiPadなどのiOS系
  • マルチデバイス:同一 Apple IDで購読可能

月額料金、雑誌の取扱い数に関しては、業界では大体平均的な水準です。利用可能媒体は、iOS・Andoridそれぞれ提供してはいるものの、Andoridに関しては既存ユーザーのみ対応で新規の利用は出来なくなっています。

同じApple IDであれば、複数端末利用は可能です。但し、あくまでもApple IDベースなので、家族が自分のApple IDを使用している場合は、複数端末の利用はできません。この点は注意です。

例えば、自分の古いiPhoneに自分のApple IDを入力して家族に渡す。こういう場合はOKです。

一方、よく名前の出るdマガジンはdアカウントベースです。つまり、家族の端末でも、アプリでログインする際にdアカウントのIDを転用すれば普通に利用できます。dマガジンの方がこの点は柔軟ですね。

コースやアプリが複数あり、少しややこしいビューン

ビューンはAppleストアで探すと、以下のように3種類のアプリが出てきます。

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それぞれ微妙にアイコンが微妙に異なっており、青のアイコンの2つの違いはiPadでも使用できるか、できないかの違いです。これらは別アプリの扱いになるため、購読情報を引き継ぎません。通常はアプリアイコンに文字が入っている方(先頭のもの)を利用しましょう。

ピンクのアプリはその名の通り、女性向けです。主に女性向けファッション誌、コミックに特化している代わりにより安い月額240円(税込)で利用できます。アプリ上では占いの機能もあります。

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可愛らしいビューン for Woman のUI

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生年月日を入力すれば占いも対応します

ただ、こちらはあまりオススメはしません。理由はシンプル、品揃えが少々物足りないのです。例えば、下記は主な雑誌読み放題サービスで提供されているもののうち、女性用ファッション誌、美容誌を集計したものです。

■主要な女性ファッション・美容誌の取扱状況(ビュンWが女性用)

雑誌名 キンドル dマガ ビューン ビュンW ブクパス ブク放題 ヤフー Uネク タブホ フジ
AneCan        
andGIRL          
25ans        
ViVi        
with          
VERY          
VOGUE JAPAN    
S Cawaii!    
エル・ガール        
エル・ジャポン          
Oggi          
CanCam          
GINZA              
CLASSY.   〇       
JJ   〇         
SPUR   〇       
GINGER          
STORY            
Seventeen    
Domani          
non-no     〇 
HERS              
ハーパーズバザー    〇        
FUDGE              
FIGARO            〇
Precious            
Marisol        
Mina      
MORE    
RANZUKI 〇         
LEE   〇     
RAY    
美的          
MAQUIA    
JELLY          
mer            
美ST          
BAILA        〇
NAIL VENUS          
VOCE          
GOLD              
ar            
eclat          
la farfa  〇            

※1.ブック放題は公開しておらず未確認。恐らくビューンと同程度。ヤフーは女性誌の取扱はほぼ無し。
※2.日々参加雑誌が変動するため、調査結果は現在と多少異なる場合があります。

ご覧のように、すぐ左の列の通常版のビューンで取り扱っている女性誌が殆ど見られなくなっているのが分かるかと思います。通常版ビューンが月額480円でビューン for Womanの倍とはいえ、この品揃えは微妙なところ。

たったの240円差です。どうせ契約するなら通常版にしておきましょう。

ちなみに、上記の表から見ると分かりますが、ビューンの雑誌ラインナップの充実度合は競合サービスでいうと、dマガジンに次ぐ程度です。総扱雑誌数では130誌台と少ないながらも、主要誌は押さえておりコスパフォーマンスとしては悪くないと見ています。

気になる本は全部読むことも可能

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典型的な雑誌の読み放題サービスは、全てのページを読むことはできません。読み放題専用の「ライト版」として収録されており、一部の特集やページが見ることができなくなっているのが通例です。

しかし、ビューンの場合、対象の雑誌は追加料金を支払うことで全部読むことが可能です。雑誌なので掲載号によって特集が変わりますが、たまに「追加料金を支払ってでもちゃんと読みたい!」ということもあるかと思います。

ビューンはそういった要望に対応するため、一部の雑誌は追加料金さえ支払えば丸ごと読むことができます。しかも、本屋で単品購入するよりかは相当安い。経済誌なんかですと、定期購読で申込んだ場合の水準です。

 対象雑誌 ビューン会員価格 通常価格
dancyu 600円 880円
プレジデント Woman 400円 650円
オレンジページ 250円 360円
エコノミスト 400円 720円
週刊東洋経済 400円 690円
家庭画報 720円 1,200円
NAVI CARS 720円 1,080円
レタスクラブ 150円 350円
DIME 400円 600円
プレジデント NEXT 400円 680円
月刊ガルヴイ 400円 780円
Web Designing 960円 1530円
GRIND 400円 680円
プレジデント Family 600円 980円

※執筆時点のラインナップ及び価格設定に基づいており、現在と異なる可能性があります。

雑誌だけではなく、”濃い”コミックも読める

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ビューンは雑誌読み放題アプリとして知られていますが、何気にコミックも見ることができます。しかも、濃い~やつが。別料金で月額480円が必要ですが、男の浪漫パック及び俺の青春パックの2コースがあります。ざっと含まれているコミックを抜き出すと以下の感じ。

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見ているだけでもむさ苦しい・・・、いや熱くなりそうなコミックが沢山あります。こういう系が好きな人にはビューンは堪らないのかもしれません。

ビューンの使い心地、機能面の充実は?

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シンプルだが、ややカテゴリ分けがざっくり

まず、ビューンのユーザインタフェースを見ていきます。ビューンの画面は暗めの青のシンプル構成。ジャンル区分は大きく分けて男性系・女性系の2段+ おすすめの3つで構成されています。

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上からおすすめ、男性誌、女性誌の並び

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アプリからニュースも見られる

雑誌を検索した感じとしては、上記のようにカテゴリ分けがややざっくりしているため、少し探し辛い点は否めません。但し、上記の点を除けば、本を選択 ⇒ ダウンロード ⇒ 読むまでの流れは比較的スムーズに行うことができ、そこまでストレスは貯まりません。

ビューンのviewerアプリの利点は一括・自動ダウンロード機能

ビューンのアプリのメリットとして、一括ダウンロード及び自動ダウンロード機能は外せません。

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指定した雑誌は一括でダウンロード

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自動DL設定なら、家のwifi環境で新刊を自動でダウンロード

海外旅行や地下鉄利用時の通信環境がない場所では、時間つぶしに雑誌の読み放題サービス・アプリは役立ちます。但し、事前に雑誌をダウンロードできていれば・・・ですが。

多くの雑誌読み放題サービスで提供されているアプリでは、

  1. 読みたい雑誌を選択
  2. 雑誌データをダウンロード
  3. 別に読みたい雑誌を選択
  4. 雑誌データをダウンロード
  5. 新刊が出たら再度選択
  6. 雑誌データをダウンロード

このような手順を踏み、都度雑誌のデータをモバイル端末にダウンロードしておく必要があります。これは非常に手間です。また、いつ上記のように通信圏外のエリアに行くか分からないので、いざデータをダウンロードしようとしても既に電波が届かないなんてことも多いでしょう。

一方、ビューンの場合は、

  1. 一括設定で好きな雑誌を選ぶ。自動ダウンロード設定もしておく
  2. 全ての選択した雑誌データがその場でダウンロード
  3. 週に1度家でアプリを立ち上げれば、新刊は自動でダウンロード

雑誌のように定期的に新刊が発刊される書籍は、このようにデータを自動でダウンロードしてくれる機能は案外役立ちますが、意外とこれを備えている雑誌読み放題サービスはあまりありません。

しかも、最大100冊までアプリ内にデータを貯めておけるため、頻繁にデータが入れ替わるなんてことも無いです。

その他気になる機能はこんな感じ

  • 気に入った記事のクリッピング

できません。ざっと目を通していて、後でみたいな~と思った記事があってもクリッピングできない!少し不便ですね。

  • よく読まれている記事のランキング

ありません。今どんな雑誌のどの記事が流行っているのか、よくある機能なんですがビューンには無しです。

  • クチコミや評価の共有

できません。面白い記事があってもコメントをつけたり、他のユーザーの評価を見ることはできません。この機能は、競合サービスで言えば、タブホのアプリには搭載されています。

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  • 雑誌ごとの配信予定の確認

⇒可能です。アプリのメニューにある「お知らせ」から見ることができます。

ざっと見てみましたが、まぁアプリはシンプルな作りということですね。

ビューンの評判を探ってみた

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さて、私の記事ではお馴染みですが、Twitterを使って特定キーワードに対するビューンのクチコミを拾ってみました。

キーワード:「ビューン」「料金」

私はいつもこの方法で他のユーザーの感想や新しいサービスの評判などを拾うのですが、ビューンは登場してからかなり経過しており、いかんせん呟く人の絶対数も少ない。中々見つけるのに苦労します・・・笑

そうしたなか、見つけた呟きはビューンが最近始めたビューン読み放題スポットに対するコメント。これは今までの個人が契約する読み放題サービスとは異なり、法人が顧客に対するサービスとして導入するプランのこと。

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導入店舗に顧客が行けば、料金など支払わずに当該店舗内で雑誌やコミックを読むことができる集客サービスです。現状はDMM.comが運営するパチンコホールなどまだ2つの会社にしか導入されていないようですが、今後やたら待たされる病院テーマパーク等でこういうサービスが拡大してくると便利になりますね。

キーワード:「ビューン」「dマガジン」

このキーワードの組み合わせで大体出てくるのは、ビューンからdマガジンに流出した人のコメント。かなり多し。ビューンも頑張ってはいるものの、やはりラインナップの充実度合だとdocomoの運営するdマガジンは後塵を拝しています。

強烈な競合相手であるAmazonも読み放題サービスに乗り出してきているため、ビューンも本格的にテコ入れしないと更に厳しい事になりそうですね。

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まとめ:ビューンはものぐさな人に向いている?

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ここまで見てきた内容を踏まえてビューンが向いている人としては、以下のような感じでしょうか。

  • 雑誌のデータを一々ダウンロードするのが面倒
  • 気に入った雑誌があったら、追加料金を支払ってでも読みたい

これぐらいですかね。勿論ビューンの雑誌ラインナップが自分の興味に合致していることが前提です。

記事の中盤でも書いた通り、ビューンのアプリは自動ダウンロード機能がすぐれているため、膨大な量の雑誌を読む方には便利です。

他の競合アプリでは、都度配信指定になりますがビューンでは自動で行えるため、敢えてビューンを契約するならば、そういった作業が面倒な人に向いています。

また、全部読みもビューンにしかない特長です。対象雑誌を定期購読はしたくないけど、読みたい特集があれば低廉な料金で買いたいと思っている人は、定期購読を辞めてビューンを申し込むのも1つの手でしょう。

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