最近は色々なサービスがサブスクリプション型サービス、いわゆる定額使い放題を始めているが、講談社の漫画雑誌でもコミックDAYSというサービスを始めている。
コミックDYASでは、プレミアム会員になると講談社の発行する以下の漫画雑誌が読み放題になる。
- ヤングマガジン
- モーニング
- アフタヌーン
- イブニング
- Kiss
- BE・LOVE
アプリのその他の機能やサービスも含め、概要を紹介する。なお、サブスクリプションサービスは、安価かつ利便性も高いが、だからと言って、むやみに申し込んでしまうと”定額サービス貧乏“になってしまう。
こういったサービスこそ事前によく調べて本当に必要かどうかよく確認しよう。
Contents
コミックDAYSのサービス概要
サービス名称 | コミックDAYS |
サービス概要 | オンライン漫画閲覧サービス |
料金 | プレミアムサービス 720円/月額 |
閲覧可能コンテンツ | ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、Kiss、BE・LOVE |
専用アプリ | 今後提供予定 |
コミックDAYSのサービス概要を改めて紹介しよう。コミックDAYSは、講談社が発行する漫画雑誌ヤングマガジン、モーニング、アフタヌーン、イブニング、Kiss、BE・LOVEが月額720円で読めるサービスだ。
当月無料で使い勝手を確認可能でポイントも付く
コミックDAYSは月額720円とかかるが、定額の読み放題サービスならよくある初月無料が同じようにある。申し込み当月は無料なので、月初めに申し込むと無料で長く読める。
ちなみに、このサービスは6種類の雑誌が読めるサービスだが、月に200pt別途ポイントが付与され、同じサイト内の電子ブックストアで消費することが可能だ。ポイントは1pt=1円ほどの価値になる。
なお、このブックストアは1話ずつ切り売りされているが、おおよそ1話あたり50ptから100ptぐらいかかるため、正直大したポイントではない。
こんな感じで1話ずつ購入可能だ
あくまでオマケ程度の認識にしておこう。
読める範囲は紙の媒体と少し異なる
読める範囲としては、概ね紙の媒体と同じであるが、「バガボンド」及び「レベレーション」、袋とじ等は見られないので注意しよう。残念だ。
グラビア等も観ることができる
ちなみに、サービスの注意書きには一部のグラビアは見ることができない旨が書かれているが、例えば最新号のヤングマガジンをチェックしてみると、直近号ではしっかり巻頭・巻末グラビアは確認できたことは付け加えておく。
まぁ、これまで全部見られないと、特に男性ユーザーはお金を払う気が半減するだろう。
バックナンバーは週刊誌なら4号前まで
読み放題サービスの雑誌は、たいていの場合読めるバックナンバー数に限りがある。コミックDAYSでも同様で、週刊誌なら4週分、月刊誌なら2月分読むことができる。
これが多いのか少ないのかは個人の主観に依るだろうが、私が過去に使用した一般的な雑誌の読み放題サービスで読める雑誌のバックナンバー数からすると、やや少ないと言える。
ちなみにコストパフォーマンスの観点でいうと、各々の雑誌の料金と読める数量は以下の通り。
- ヤングマガジン(370円) × 最新号4冊 = 1,140円
- モーニング(350円) × 最新号4冊 = 1,400円
- アフタヌーン(700円) × 最新号2冊 = 1,400円
- イブニング(380円) × 最新号2冊 = 760円
- Kiss(550円) × 最新号2冊 = 1,100円
- BELOVE(460円) × 最新号2冊 = 920円
合計で毎月6,720円分読める。全て読んでいる人はいないだろうが、月に上記のうちどれか2冊ぐらいを定期的に購読している人なら完全に元を取ることができるので、ペイできそうなら試してみても良いだろう。
コミックDAYSで今読めるコンテンツ
なお、ここで挙げられている漫画雑誌を購読していない人用にどういった作品が掲載されているのか、公式ページで抜粋されている人気作品等を記載すると以下の通り。
- コウノドリ(モーニング)
- CITY(モーニング)
- GIANT KILLING(モーニング)
- ドラゴン桜2(モーニング)
- 会長 島耕作(モーニング)
- カバチ!!!(モーニング)
- カイジ(ヤングマガジン)
- 7人のシェイクスピア(ヤングマガジン)
- MFゴースト(ヤングマガジン)
- 宝石の国(アフタヌーン)
- 波よ聞いてくれ(アフタヌーン)
- 大きく振りかぶって(アフタヌーン)
- JJM女子柔道部物語(イブニング)
- 金田一37歳の事件簿(イブニング)
- 七つ屋志のぶの宝石匣(Kiss)
- こいいじ(Kiss)
- ちはやふる(BE・LOVE)
- 空飛ぶタイヤ(BE・LOVE)
等が一般の人にも認知度が高い作品だろうか。勿論その他にも面白い漫画は多いので、試し読みで確認してみると良い。
コミックDAYSの使い勝手
次にコミックDAYSを実際に使ってみた使い勝手を書いていこう。
ウェブブラウザで閲覧する読み放題の弱点とは
コミックDAYSは、2018年2月時点では専用アプリの提供は行っていない(今後リリース予定)ため、ウェブブラウザで本を読むことになる。
そのため、キャッシュに溜まっている分は閲覧できるが、雑誌の切り替え等通信圏外では読むことができない点に注意。この点は使いづらい。
過去にブラウザのみで提供されている読み放題はいくつか契約したが、上記の圏外で利用できない点も含めて共通する特徴として以下のような点がある。専用閲覧アプリを提供しているサービスと比べると、やはり使い勝手は悪いのだ。
- 通信圏外の閲覧が難しい
- 雑誌の切り替えに時間がかかる
- 人気記事ランキング等のサービスを面白くする仕掛けが極端に少ない
- クリッピングやお気に入り本棚等の利便性を高める機能もあまりない
コミックDAYSに関しては今後アプリリリースを明確にうたっているので問題ないと思われるが、こういった読み放題サービスで閲覧用のアプリがないサービスを利用する時は注意が必要だ。
全ての端末でアクセス可能というメリットもある
ちなみに、ウェブブラウザで読うことはも全てが悪い訳じゃない。
利用できる端末 | 対応状況 |
Android | OK |
iPhone | OK |
iPad | OK |
PC | OK |
アプリを経由しない分、コミックDAYSはAndroid、iPhone・iPad、PC等様々な端末で読むことができる。スマホの小さな画面が苦手な人でも自宅や手持ちのタブレットやノートPCで閲覧できるため、その点は安心だ。
実際の閲覧画面はこんな感じ
実際に使ってみた感じだが、やはり電波があまりよくない所にいると、少しローディングに時間がかかる。私のスマホはMVNOを利用しているが、通常時なら問題ないものの、お昼や駅等電波が悪い状況では表示が遅く感じる。
MVNOユーザーは、素直にWiFi環境で読む方がストレスがたまらなくて良いだろう。
閲覧画面では、目次も表示されるのでお目当ての漫画にはすぐにジャンプして読める。ページめくりやつまらない作品を飛ばすのが面倒なんてことはなく、まぁ普通だ。
あとは閲覧履歴などが保存されるくらいだ。今後はランキングやおすすめ等、電子ならではの機能面が充実してくると望ましい。
他の読み放題サービスと比べると正直コスパは悪い
読み放題サービスは色んなものがあるが、講談社のモーニングやヤングマガジン等を読むことができる他社サービスはないので、これらの漫画雑誌を定期購読している人なら、コミックDAYSで支払いが安くなるし、ゴミも出ないので良いだろう。
一方で、例えばdマガジンや楽天マガジン等の雑誌読み放題サービスは、200誌以上の雑誌が読み放題で月額400円で読むことができる。また、ソフトバンク系が提供するブック放題なら漫画の閲覧もできて月額500円だ。
単純にこれらと比べると、6誌読めるだけで月額720円は強気すぎる値段設定。単なる暇つぶし目的で申し込むならこれらの他社サービスで十分だ。