値上がり益も配当も欲しいけど、時間がない。そんな貴方は高配当米国株ETFを買おう

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個人の投資をやり始めて気づいたことは、銘柄選びなんてすることが不可能な自分の時間のなさ。少しお金に余裕ができて色々投資を検討してみるけど、何を買えば良いのか分からないし、銘柄を吟味する時間がない。

そんな人には、私はぜひ米国上場の米株高配当ETF(上場投資信託)による長期投資をおススメしたいですね。私も最近の自己資産運用では、ぽこぽこと米国株式のETFをよく購入しています。

しかし、なぜ「米国株に投資」する「ETF」かつ「高配当運用」なのでしょうか。そこには米国株のリターンパフォーマンスと手数料複利効果という3つの理由があります。

①米国株投資な理由: 米国株は値上がり益が期待できる

米株投資を勧める人が必ずといって良いほど掲載しているのが、下記のようなチャートの比較。

長期の日経平均株価(1990/1 – 2017/4)

長期のダウ平均株価(1990/4 – 2017/4)

忙しい人の株式投資は自ずと長期投資になると思います。長期で投資する場合は、日々の値動きは気にしなくて良くじっくりと構えておけますが、1つだけ注意しなければいけないのが投資対象

例え日々の値動きが気にならなくても、投資資産が右肩上がりに価格が上昇しないと、値上がり益を取ることができません。日本株の場合は、長期で見ると概ね横這いとなっており、投資開始時期次第では塩漬けが続きます

一方で、米国株式を見ると、緩やかな右肩上がりになっており、いつ投資を始めても値上がり益が期待できます。勿論、過去がそうであれば、未来もそうなるとは必ずしもいえません。先進国の成長率は全般的に低下基調にありますしね。

しかし、少なくとも例えばGDP成長率人口増加率企業の収益率・生産性インフレ率、ベンチャー投資等々、分かりやすい指標を列挙しましたが、米国株はどれをとっても日本より高い。

株式のリターンの裏付けとなる投資先の企業収益を考えた時、長期で見たら日米どちらがより大きく成長し、株価が上がっているか。・・・多分だれが考えても同じ答えに行きつくはず。

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②ETFな理由:銘柄選択に時間をかけても、パフォーマンスは上がらない

米国株を投資するのにも、自分で個別株を買うか、投資信託などを買うか、ETFを買うか色々な方法がありますが、銘柄選択はベンチマークにお任せして、パッシブで運用するETFを買いたいですね。自分で選ぶのは、せめて業種やスタイルで十分かと。

(出所)The Wall Street Journal

これはWall Street Jounalによる近年の米国株の投資信託に対する資金フローです。黒色がベンチマーク通りに運用するパッシブファンド、黄色がファンドマネジャーが定性もしくは定量的手法を用いてベンチマークよりもアウトパフォームすることを狙うアクティブファンドです。

ご覧のように2008年頃からアクティブファンドからの資金流出が続く一方、パッシブファンドへの資金流入が続いています。ちなみにこのような動きは、米国に限らず世界的にも同様です。

近年の様々な機関における検証では、長期で資産運用を考えた時には、往々にしてアクティブ運用はベンチマークに対して勝つことができないという結果が出ています。

どんなに優秀なファンドマネジャーが銘柄選択に心血を注いでも、常にベンチマークに勝つことはできません。長期運用で考えたらなおのことです。その上、アクティブ運用は手数料が高い。

資産運用を仕事にしているファンドマネジャーでさえそうした結果なのに、時間がなく片手間で資産運用をしている人の銘柄選択がベンチマークに打つ勝つことができるのでしょうか

長期による勝負で安定的な運用をしたい人は、ETFによる運用で十分です。米国株なら日本株より情報を得るのも大変ですしね。自分で銘柄選択するくらいなら、その時間を別に当てた方が何倍も有意義です。

なお、投資信託ではなくETFである点はシンプルで、手数料が低く、特別分配金など元本を崩してまで配当を行わないため。普通の投資信託は詐欺まがいのものが多い・・・。

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③高配当株な理由:長期運用の複利効果は大きく、バリュー投資は勝ちやすい。

高配当株式は、基本的に右肩上がりの上昇が恒常的に続くのであれば、高配当株式は概してベータが低いため、市場の上昇についていけません。

しかし、万が一下落局面や停滞局面が長引く場合、配当利回りがクッションとなり、相対的に下落幅は抑制され、安定的な動きをします。長期で望むなら安定かつ緩やかな値動きの方が精神的にも優しい。

また、直接的にみると高い配当が出るため、配当再投資による複利効果が期待できます。

そうあのアインシュタイン博士が大絶賛の数学的大発見

高い配当の再投資により、再投資分の値上がり益が期待できます。特に長期運用の場合は、下落や停滞局面が長引くほど効いてきますね。

ただ、ここまで言ってきて何ですが、高配当株の本質は単純に配当が多いというわけではなく、配当利回りが高い≒配当対比の株価が安いバリュー株であるということだと思います。

株価は長期で見れば、企業のファンダメンタルズに収斂すると言われています。つまり、割安な局面(=配当利回りが高い時期)に仕込めれば、長期て見たときには株価も相応な水準になっている蓋然性が高いです。少なくとも割高になりやすいグロース株よりは。

こういった理由から、私は時間がなく長期で臨む投資家こそ高配当株に投資すべきと考えます。

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まとめ

あまり時間がないながらも、余剰資金が貯まってきて運用方法を考えあぐねている人に向けて、なぜ株の高配当ETFが良いのか私的観点でさらっと書いてみました。

もしあなたが50・60代なら勧められませんが、20・30代であれば全力で株式投資に向かって行くべきですね。

短期で望むなら今の株式市場はかなり上昇してしまっているので今後は何とも言えませんが、子供の教育資金の積み立て等長期間動かさない性質のお金なら、上記のような米国株高配当ETFが最適な資金運用手段になると思います。

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コメント

  1. いろは より:

    3月18日のブログでHDV(東証では1589)を購入されたと書かれています。
    米国の高配当・好配当ETFだとバンガードのVYMや同じiシェアーズでもDVY等といった選択肢もあると思われます。
    特に最近の配当率はともかく、値上がり幅はバンガードのVYMに見劣りしているように思えるのですが。

    東証にて円建てで買いたいなら1589一択でしょうが、SBIやマネックスを通じて直接米国ETFを買うのであればVYMの方が個人的にはいいように思えます。

    • KawaQ カワキュー より:

      こんにちは。ご指摘の件、100%同意です。敢えてHDVを購入したのは、ポートフォリオの分散の観点のみです。VYMと比べHDVはディフェンシブが多くベータが低いので、敢えて入れました。