頭を使わずにインデックス投資で合理的かつ手堅く勝てる銘柄を選ぶシンプルな方法

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あまりお金も潤沢になく、投資にかける時間もない人にとって、インデックス投資は安価かつシンプルにも関わらず、手堅く勝てる投資手段と言えます。

アクティブ運用で財を成す人も少なくはありませんが、そうした人の多くは財務諸表を読むのが趣味のように好きだったり、様々な分析や読書を行っていたりと並々ならぬ努力をしており、再現性はありません

手堅く勝つのであれば、資金運用はインデックス運用に任せて、浮いた時間で別をことをやる方が合理的でしょう。

ただし、再現性があり簡単なインデックス投資でも、投資家を悩ませる要素があります。それは、インデックスやETF自体にも様々な種類があり、それさえどれを選ぶべきか迷うということです。

様々なインデックス投資ブロガーがおすすめのETFや投信を取り上げていますが、これから始める人にとって、そうした個人の主観とは別に、最も客観的かつ、時間も頭を使わずに銘柄を選定できる手段があります。

最低限チェックすべき証券会社の投資残高ランキング

非常にシンプルな手段ですが、証券会社や評価機関のランキング参照して上位銘柄をただ買う投資がそれにあたります。

わざわざ個人投資家のブログのおすすめを調べなくても、インデックスETF・投信では、概ねコスト効率の良い良質な商品の保有残高が上位となっていますので、愚直に上位銘柄を買えば十分です。

なお、閲覧時に注意すべきことが3つありますので、それぞれについて言及していきます。

ポイント①あくまでもアクティブ運用のETFや投信は無視する

ブル・ベア型ETFや厳選投資の個別株式ファンドなど、特定の相場環境下で猛烈に価格が上昇したアクティブ運用のファンドは、その時に集中的に買われ、しばしばランキングの上位に位置します。

しかし、このような上昇は長期的に続くはずもありません。

よくある例が、個人投資家に好まれる中小型ファンドで、資金流入によって時価が大きくなり思い通りの運用ができなくなった結果、ファンドのパフォーマンスが劣化するという事例です。

インデックス投資派の方にとっては元々眼中にないと思いますが、ランキングでも同じようにアクティブ運用のファンドは無視しましょう。

ポイント②ランキングの集計期間は長期で参照する

集計期間が短いほど短期的な相場の影響を受けやすくなります。

相場の上下によって、ブル・ベアのETFが逆転したり、急激に相場反転している国があると、当該国を対象としたETFや投信が急速に買われる等の特徴があります。

しかし、このような短期的な動きは継続しないため、できるだけ長期で集計している表の方が中長期運用での有効性は高まります。

多くの証券会社では週間での集計が多いですが、米国株式を取り扱う証券会社のうち、例えばマネックス証券などは、月間の集計を公表しています。

集計期間が選べる場合は、インデックス投資家は迷わず長期の集計を選択しましょう。

ポイント③「フロー集計」より「ストック集計」を参考にする

人気の銘柄を集めたETFや投信のランキングでよくあるものが売買代金のランキングです。

売買代金とは、当該集計期間において売買された金額の合計であり、フローの集計になります。

フローはあくまでも売り買いされた金額であり、保有されている金額ではなく、これだけでは中長期的に保有している投資家が多いかどうか(=多くの投資家が中長期で保有すべきと判断しているかどうか)分かりません。

中長期投資のインデックス投資家の場合は、できれば売買代金のランキングではなく、持っている人の多さを表すストック型のランキングを参考にしましょう。

例えば、SBI証券では、ETFにおいては「保有人数」及び「保有残高」というストック基準の集計を参照することができます。

また、投信ではどこの証券会社も閲覧可能ですが、「つみたて設定金額」「つみたて設定数」の集計がありますので、こちらを参照します。

いずれも短期で変動しにくい「ストック型」の集計となっており、中長期投資ではこちらを参考に銘柄を選択した方が良いでしょう。

投信ブロガーが選ぶFund of the yearも参考になる

投資信託では、投資ブロガーが投票する投信のランキング「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」も参考になります。

モーニングスター等が集計しているものではなく、個人投資家である投信ブロガーが投票しているランキングのため、単一機関算出のものより客観性があるという見方もできます。

ただし、ユーザーが直接投票しているものだけあって、過去のランキングで上位に位置しているものを見てみると、その当時における設定手数料の多寡に影響されやすい傾向があります。

つまり、投票期間までのトラックレコード(運用実績)や純資産残高がそこまで大きくないのにも関わらず、集計当時において同じカテゴリー内で最も設定手数料が安かったがために、上位に位置しているということです。

そのため、最新のランキングの上位に位置しているかどうかではなく、古いものも含めて継続的に上位に位置しているかどうか(長期にわたって支持されているかどうか)を参考程度に確認すると良いでしょう。

インデックス投資は銘柄選びも人任せで十分

投資を考える時、色々な難しい言葉や指標を覚えたり、財務諸表が読めるようになる必要があるから投資は難しいと考える人もいますが、少なくともインデックス投資に労力をかける必要はありません。

確かにインデックス投資でも、変に凝ったインデックスにトラックする銘柄を選んだり、手数料が相対的に高い銘柄を選んでしまい無駄な手数料を払ってしまう可能性はあります。

しかし、総じて上記に挙げたランキングで上位に位置する銘柄は、標準的なインデックスしか対象としておらず、適当に選んでも本当にハズレのETFや投信を掴むリスクは限りなく低いです。

また、手数料についても、ランキング上位にあるETFや投信の手数料水準は正直似たり寄ったりで、大して差はありません。

ランキング上位にある銘柄の差を何時間もかけて分析するぐらいなら、別のことに時間をかけた方が合理的です。

私はインデックス投資に関しては、私のようにマニアックな銘柄を調べるのが好きでなければ、素直にランキング上位銘柄買っとけと常々思います。

各証券会社におけるランキングページのまとめ

最後に各証券会社のランキングページのリンクです。私が主に使用するSBI証券、楽天証券、マネックス証券を集めています。

※ストック型集計がない証券会社はフロー型集計

SBI証券

楽天証券

マネックス証券

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