2018年の相場で下げに下げた”ワーストETF”ランキング20

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2018年が終わり2019年になりました。昨年の相場も荒れに荒れ、投資しているETFの収益率は見事にボロボロです。

ただ、私の投資銘柄は高配当系の銘柄が多く、デフェンシブ銘柄が多いことから、相対的に傷が浅かったと言えます。

昨年の相場では一体どんな銘柄がやられたでしょうか?気になって調べてみると、しばしば覗くETF.comに面白い特集記事が組まれていました。

当該サイトのデータを基に”2018年あかんETF”ランキングとして、もっともパフォーマンスの悪かった米国のETFについてチェックしていきましょう。

ちなみに、こういったパフォーマンスでくくるとレバレッジ系のETFが上位・下位に来て面白くないので、そういったETFを除いたランキングを参照します。

ワーストETFランキングトップ15

※2018年の単年度収益率

さて、派手に下げた銘柄は、2018年だけで50%も下落しました。持っている投資家からするとふざけんなというレベルですね笑

なぜこんなにも下げたのでしょうか?注目の上位5銘柄について、それぞれの銘柄を見ていきます。

REMX:ヴァンエックベクトルレアアース・戦略金属ETF

ETF名称ヴァンエックベクトル レアアース戦略金属ETF
ティッカーREMX
収益率▲49.47%

ワーストナンバー1は、レアアース・戦略金属に投資するETFで収益率はほぼきっちり半分です。ちなみに、戦略金属とは、クロムやチタンなどの航空機製造に欠かせない金属や、ジェットエンジンの製造に必要なコバルト等を指します。

これらの貴重な素材や金属の掘削・精製を行う企業を対象としたETFですが、ひどい結果です。

2018年は、年末にかけて原油価格重要の下ぶれ観測から、コモディティ全般が下落しています。加えて、アップルの冴えない決算が示すように、上記のような希少な金属を用いるスマホの需要も頭打ちとなってきていることから、下落が止まらないようです。

上位保有銘柄は、 China Northern Rare Earth (Group) High-Tech Co., Ltd. Class A 、 China Molybdenum Co., Ltd. Class A 、Iluka Resources Limitedなど。

中国本土企業が上位保有となっており、米中貿易戦争が懸念されている局面下、そら冴えないパフォーマンスでしょう。

ETFとしては案外意外なもの上位入賞でした。絶対私なら買わないですね。おそらくマニアックすぎて日本の投資家でも保有者はほぼいないのではないでしょうか。

XES:SPDR オイル&ガス設備・サービスETF

ETF名称SPDR オイル&ガス設備・サービスETF
ティッカーXES
収益率▲46.99%

ワースト第2位のXESも、相当に悪いパフォーマンス。ほぼ半減の47%の下落。これもやはりオイル銘柄とコモディティのETFです。

こちらは北米のシェールオイル・ガスの掘削・輸送・関連銘柄が100%のETFとなっており、秋口まではそれなりの価格を保っていましたが、年末にかけての原油市況の悪化にともなってズドンと急落。

上位保有銘柄は、 Weatherford International plc 、McDermott International, Inc. 、 Dril-Quip, Inc. など。見事にオイル掘削・設備銘柄が並びます。

EIA(米国エネルギー省)の予測では、2019年もオイル需給はゆるむみたいですので、引き続きこのETFには厳しい局面が続きそうです。

OIH:ヴァンエック ベクトル オイルサービスETF

ETF名称ヴァンエック ベクトル オイルサービスETF
ティッカーOIH
収益率▲44.98%

3位も結局またオイルETFです。2018年の年間パフォーマンスは、似たような数値で44.98%。原油価格の下落が経営に影響を与えると懸念された組み入れ銘柄が大きく売られました。

この銘柄は、米国に上場する大手オイル関連サービス企業を組み入れた銘柄です。上位保有銘柄は、Schlumberger NV、Halliburton Company 、Baker Hughes, a GE Company Class A など。

シェルンベルジェやハリバートン等のエネルギー銘柄では有名どころが揃っています。上位ETFは中国や中小企業が多かったですが、こちらは大型株主体なので、まだ下落幅は相対的にマシだったということでしょうか。

PSCE:インベスコ S&PスモールキャップETF

ETF名称インベスコS&PスモールキャップETF
ティッカーPSCE
収益率▲42.98%

4位もまたオイルETFかいっと突っ込みたいところですが、やはり40%超の下落となっています。こちらはS&Pの小型株エネルギーインデックスにトラックするETFで、米国100%。

組み入れ銘柄上位は、PDC Energy Inc 、SRC Energy Inc 、Gulfport Energy Corporationなどで、あまり聞いたことのない小規模銘柄。

7割がオイル関連サービス、残りがオイル掘削とこれまでのETFの結果を見ても、まあパフォーマンス良くなりようがないよね、という構成。

さすがにこのレベルまで来ると日本の投資家で保有している人はいないのでは?というか、米国でも買う人はどういう人なんでしょう。

純粋に投資目的知りたいです。

IEZ:iシェアーズ 米国オイル設備&サービスETF

ETF名称iシェアーズ 米国オイル設備&サービスETF
ティッカーIEZ
収益率▲42.46%

5位もやっぱりお前かーーーー!!!

ということで、やはりオイルETFでした。ホントに去年はオイル系ETFが軒並みダメダメな相場でしたね。42.46%の下落率

こちらのETFはダウジョーンズが算出エネルギー関連インデックスにトラックするETFとなっており、オイル設備・サービスの関連銘柄が大半です。

上位保有銘柄は、Schlumberger NV、Halliburton Company 、Baker Hughes, a GE Company Class A などOIHと似た保有となっています。

一応天下のiシェアーズさんらしく、残高は200億円近くあります。しかし、これに投資していたファンドや投資家は大損してますよね。どうするんでしょ。

2018年大負けしたダメダメETFはコモディティ・オイルETF

ということで、上位5位を簡単にさらってみましたが、コモディティ・オイル銘柄が軒並みやられていました。

ちなみに、この6-10位の銘柄はどんなETFかというと、トルコ、オイル、深センの中国株、インド小型株、インド小型株のETFが並びます。

まさに、2018年は新興国とオイルがあかん年ということでした。

確かに2018年を振り返ると、

米国が金融引き締めを行い、米国にマネーが回帰し・・・・

米中貿易戦争で中国の景気減速が一段と強まり・・・

世界的な景気後退懸念で原油価格が下落し・・・

な市場環境でしたので、最悪パフォーマー銘柄は腑に落ちる内容でした。

逆に一体こんな相場で稼いだのはどんな銘柄だったのでしょうか?気になりますね。

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